ハンガリー公道で韓国製EV車が走行中に炎上…電池も韓国製 コンクリ衝突で運転手は病院搬送

ハンガリーのブダペストで走行中だった韓国起亜自動車(KIA)の電気自動車「EV6」で火災が発生したことが分かった。その様子は、ちょうどその場を通りかかった一般市民によって撮影された。事件は現地消防当局が調査中だ。
 
参考記事:現代自動車のEVがまた炎上 韓国で走行中に床から出火 リコールで電池交換後した車両なのに…
 
ハンガリー電気自動車コミュニティ「ヴィラニオトサク(Villanyautósok)」は21日(現地時間)、ハンガリーブダペストの道路を走行中だったEV6で火災が発生した様子をYouTubeで報じた。EV6で火災が発生したのは今回が初めてだ。他の海外紙などもこれを報じた。
 

ヴィラニオトサクの放送キャプション
 
ヴィラニオトサクは「ブダペストのダウンタウンを運行していたEV6がコンクリート障壁のような場所にぶつかった」とし「車両に衝撃が加わり火災が発生したようだ」と説明した。続いて「運転手は怪我をして病院に移送された」とし「事故が発生したEV6の具体的な理由は分からない」と付け加えた。

EV6は韓国のSKオン(旧SKイノベーション)の電池を搭載している。ただし、映像では車両前方の方から火炎が集中的に発生しているようにも見えることから、火災原因がバッテリーではなく、前輪駆動であるEV6の前輪モーターに電力を供給する高電圧ケーブル電気導管が損傷し、火災が生じた可能性も指摘されている。

現地消防当局は今回の火災事故に対する正確な原因調査に入っており、続報が持たれる状況だ。

純粋電気自動車(BEV)は、ハイブリッドや内燃機関の車両より火災が発生する可能性が低いとされる。米国交通安全委員会(NTSB・National Transport Safety Board)によると、BEV火災事故は10万台当たり25.1台となっている。これはハイブリッド(10万台当たり3474台)、内燃機関(10万台当たり1529台)と比べると著しく低い数値だ。
 

ヴィラニオトサクの放送キャプション
 
一方で、これまで純粋電気自動車で火災が発生し、リコールにまで追い込まれたたケースは現代自動車のコナEVとGMのシボレーボルトEVがあるが、いずれも韓国LGエナジーソリューション(LGES)が電池を供給した。これらのモデルは、バッテリー不良による火災発生の可能性で、それぞれ8万2000台と7万台がリコールされており、LG側は約2千億円規模の賠償金を支払うとみられている。
 
参考記事:韓国の住宅でキムチ冷蔵庫が爆発で一家3人が火傷負う…火勢強く家が崩壊 火災相次ぐ

参考記事:韓国LG製のバッテリー搭載車が炎上 今度はルノーのEVが全焼で住民避難 終わらない「火災物語」

参考記事:韓国LG製の電池搭載車でまた火災…今度はジャガーのEVモデル あわや化学工場に引火