韓国団体「韓国内の桜はほぼ日本産ソメイヨシノ、韓国種に置き換える計画」「韓国の方が遺伝的に優れてる」

韓国内にある桜の多くが日本産だが、この度、「桜の国産化」が推進されることが分かった。
 
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国内外の桜について調査を実施し、韓国内に自生する桜を普及させるために発足した社団法人「王桜プロジェクト2050」は18日、韓国産桜の苗木を育てた後、これを普及する事業を本格的に推進すると20日、明らかにした。

同団体によると、韓国にある桜(王桜)は日本産の桜(ソメイヨシノ)と外観上は似ているが、済州島と海南に自生する韓国特産種の桜(世界的に韓国だけに自生する植物)であるという。

王桜2050によると、これまでの研究を通じて、王桜はエドヒガンを母系とし、ヤマザクラまたはサクラを父系とする雑種起源の桜であり、韓国内のごく一部の地域でのみ自生していることが確認されたとのこと。

同団体のヒョン・ジンオ事務総長は「全羅南道・海南(ヘナム)の1カ所(1本)と済州島の2カ所(20本)の王桜の自生地は天然記念物に指定されている」とし「また済州島漢拏山の中腹にも200本余りが育っているものと把握されている」と説明した。

しかし、韓国内の他の地域の桜は、日本産(ソメイヨシノ)の桜がほとんどだというのが同団体の説明だ。王桜プロジェクト2050は今後、国内の日本産桜を王桜に更新する事業を積極的に進める予定だ。

この団体が王桜に桜の樹種を変えようとする理由は、単に韓国特産種であるためだけではない。

ヒョン事務総長は「漢拏山(ハンラサン)に自生する王桜個体に関する研究でこれらの王桜は遺伝的多様性に優れていることが分かった」とし「一方、日本産桜は1960年代以降、接木方式で主に普及し、遺伝的多様性が著しく落ちる」と説明した。続いて「遺伝的多様性が豊かな王桜の地球温暖化などの環境変化に対する適応力は、日本産桜に比べて優れていると評価された」と説明した。

王桜プロジェクト2050は、鎮海(チンヘ)、慶州(キョンジュ)、求礼(クレ)、群山(クンサン)、釜山(釜山)、汝矣島(ヨイド)、霊岩(ヨンアム)、済州(チェジュ)、河東(ハドン)などの桜の名所だけでなく、韓国国会議事堂や王陵などにある桜の樹種を対象に調査を実施し、その結果を発表する作業を進める予定だ。また、王桜の苗木も集中的に育成する予定だ。

ヒョン事務総長は「既存の日本産桜の樹齢(60~80年)が尽きた場合、これを王桜に変えるなどの方法で桜更新運動を展開する予定」と述べた。

一方で韓国では以前から「ソメイヨシノは韓国が起源」とする説もあったが、今回の同団体の動きは、その説には拠らず、一から「国産化」を目指すものとみられる。

 
この報道をみた韓国のネットユーザーからは、

「時間はかかるが意味のあることだ」

「…わざわざ愛国主義的になり自然を触らない方が良い。ただ花の木なのだから」

「我が国が桜の原産地であり自生地だ!我が国のものなのに何が独立なのだ?」

「ただの木だろ?日本人が昔植えたといって、それを国産種に変える?…こんなことで木に国籍を付けて申告しないといけないのか?」

「意味がない。税金の無駄遣い」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。
 
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