韓国銀行職員、李在明候補の「ウォンは基軸通貨」発言に皮肉連発…「笑」「コメディだ」「国家負債増えても解決だ」

「韓国ウォンが基軸通貨になる」と勘違い発言をし、野党やメディアなどから揶揄されている韓国与党の李在明(イ・ジェミョン)大統領候補だが、韓国銀行(中央銀行)の職員もこれに皮肉交じりに批評していたことが分かった。
 
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李在明候補は去る21日、テレビ討論において「私たちも基軸通貨国に編入される可能性が非常に高いというほど韓国経済は丈夫だ」と述べたがことが物議を醸すなか、匿名アプリの「ブラインド」において、韓国銀行の職員とされるユーザーらがこれを批評するコメントをした。「ブラインド」は職場の電子メールアドレスによって認証手続きを行うため、職員本人である可能性が高い。

ブラインドや韓国紙によると、あるユーザーが「韓国銀行で働く方々に基軸通貨国発言に対する意見を聞きたい」という文章を載せたところ、韓銀職員とされるユーザーの一人は「笑」という短い返答を行った。他の韓銀職員は「言いたいことはあるが止めとこう」という意をスラングで返答した。

また、他の職員は「聞いてみると良い言葉だ」と肯定的な返答をしつつ、その内容とは異なる殴る画像を添付し、イ候補の発言を遠回しに批判している。

さらにその後も、これら韓銀職員とされるユーザーらのコメントは続き、「今日だけ韓国銀行で働くという事実が誇らしかったことがない」という文を載せた。この職員は「なんと《基軸通貨》を発行できる中央銀行の職員になりました」とし「明日はスーツでも着て出勤しなければなりません(笑)」という内容を投稿した。

他にも「基軸通貨になると思うのはコメディ」「国家負債を上積みしても基軸通貨になって解決するだろう」という発言もあった。

李在明候補の「基軸通貨」発言は、IMFのSDR(通過バスケット)に韓国ウォンが組み込まれる可能性を指摘したシンクタンクの分析を「拡大解釈」したものであることが分かっている。

これと関連して、韓国野党のホ・ジョンファン国民の力先代本部首席副代弁人22日「SDRは外国為替危機などに処するとき担保なしで引き出すことができる権利であり基軸通貨ではない」とし「GDPが3分の2水準の中国が人民元を基軸通貨にすることを希望するが、基軸通貨として認められないのが現実だ」と指摘した。
 
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