元韓国サッカー代表のイ・チョンス(李天秀)が、欧州に進出する日本人選手の数が韓国人選手を圧倒していることについて、独自の分析をしている。かつての「悪童」はどのような発言をしたのか?
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イ・チョンスは21日、自身のYouTubeチャンネル「リ・チュンス」を通じて、韓国の有力選手2名が最近ドイツのブンデスリーガに移籍したことなどを挙げ、これを祝いつつ、「韓国で欧州ビッグリーグに直接行くのは容易ではない」と述べた。
イ・チョンスは韓国の選手たちはドイツとの相性が良いとの見方を示し、「韓国の選手たちはドイツのブンデスリーガとよく合っている。先例が多い」としつつ、ソン・フンミン(現トットナム)やク・ジャチョル(元代表主将)などが活躍した例を挙げた。
続けて自身のスペイン時代(レアルソシエダ、ヌマンシア)の話を取り上げ、「スペインは大変だった。パク・チュヨン(元韓国代表)がスペインに行ったときも私が大変だと助言した」とし「スペインは他のリーグに比べて私たち選手たちが多く進出できなかった」と残念がった。
最近、韓国と比較して日本選手は欧州進出事例が多い。行き先も多様だ。今年1月基準で欧州1部リーグに進出した韓国選手は18人、日本選手は85人だった。その中で欧州5大リーグと呼ばれるイングランド、スペイン、イタリア、ドイツ、フランスの1部と2部でプレーする選手は、韓国は11人、日本は22人となっている。
なぜこんな違いが出るのかについてイ・チョンスは「韓国はただただ実力で行く。ところが日本は実力もあるが、スポンサーまでつく」と断じた。それと共に「私がスペインにいるときに日本選手1人を取材しようと日本記者数十人が来た。私には韓国記者は5~6人だった。日本は新聞社(メディア)がお金を持っている。日本と韓国の制度的な違い」と説明した。
続いて「中村俊介がエスパニョールに来たとき、日本記者20~30人が会社の支援を受けてスペインに常駐した。毎日取材に来るから球団の立場からすれば(日本選手と韓国選手は)違うように感じる。マーケティング要素、スポンサー要素に違いが出る」とし「日本選手を迎え入れるとスポンサーがたくさん付いてくる。受け入れる時はお金がかかるが、すぐに(収益を)引き出す」と述べている。
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