韓国当局が「死のエレベーター」生産社を捜査 墜落で3年間に8名が死亡 「さらに発生可能性」

韓国でエレベーター生産社への捜査が入った。相次ぐ死亡事故を受けたものだ。
 
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韓国当局は労働者2人がエレベーターの墜落で亡くなった京畿道城南市のエレベーター新築工事場事故と関連し、建設会社であるヨジン建設産業と昇降機メーカーである現代エレベーターへの押収捜査に乗り出した。

労働部京畿支庁は今日(28日)午前、ヨジン建設産業ソウル支社と現場事務室、現代エレベーターのソウル事務所と江西支社など4つの場所に対して押収捜索を進めている。

これに先立ち8日午前10時に板橋第2テクノバレー新築工事場でエレベーター設置作業をしていた50代のAさんと40代のBさんが地上12階から地下5階に墜落する事故が発生していた。

彼らは救助隊によって近くの病院に移送されたが、結局死亡した。被害者らは昇降機設置業者の所属社員であり、現代エレベーターやヨジン建設産業から昇降機設置作業を共同受注していた。

労働部は「2019年以降、3年余りの間に、現代エレベーターの施工現場で計8件の死亡事故が発生した」とし「事故がさらに発生する可能性が高い」とし捜査の理由を説明した。

クォン・ギソプ労働部産業安全保健本部長は「エレベーター業界1位の現代エレベーターの設置現場で下請労働者の死亡事故が絶えておらず残念だ」とし「繰り返し重大産業災害を誘発する企業に対して強力な監督を行う」と話した。

ハンギョレ新聞(14日)によると、関連企業らは設置工事に関する契約書を作成せず、「事故が発生した後、会社を訪ねて来て契約書類の作成を要求した」という。企業側はハンギョレに対し、当初予定していた業者が投入できず関連書類手続きが遅れただけであると説明したとのこと。しかし、ハンギョレは「不法下請け」に該当すると指摘している。

ハンギョレは「現代エレベーターの安全管理責任論も提起される」とし、「昇降機設置業界では、エレベーターの墜落を防止する装置が正しく作動していないことを、今回の事故の最初の原因に挙げている」と伝えた。
 
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