ロシアのウクライナ侵攻が続くなか、韓国国籍の双子の子供たちが現地韓国大使館の助けを得られず、危険な目に遭っていたことが分かった。
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YTNは2日、韓国男性のイム某さんとウクライナ女性Aさんの間に生まれた韓国国籍の双子の兄妹がパスポートの発行を受けられず、数キロメートルを歩いてようやく国境を越えたと報じた。
報道によると、イムさんの夫人Aさんはウクライナ国籍だが、生まれてから1ヶ月になった双子の子供たちは韓国で出生届が完了している「韓国国籍」だった。
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しかし、パスポートは現地大使館に直接訪問しないと申請できない決まりになっている。ロシア軍のウクライナ侵攻が現実化し始めたとき、運悪く家族全員がコロナに感染したことや、居住地から大使館のあるキエフまでは電車で12時間もかかる距離だったこともあり、赴くことができなかった。
そのような状況で戦争が始まり、韓国に一人で出国していたイムさんが大使館に連絡をとり、助けを訴えたが不可能だという回答だったという。
結局、妻のAさんが子供たちを助けるために選んだ方法は、国境まで歩いて行くことだった。AさんとAさんの母親は、国境近くから双子が乗ったベビーカーを押して6~7kmを歩き、幸運にもルーマニア国境を通過できたという。
一方で、二人の子供が韓国で出生届が出された「韓国人」だったにもかかわらず、韓国外交部の海外国民(僑民)集計から抜けていたという。
イムさんは「妻が無理やり国境を越えるという方法によって解決はできたが…二度とこのようなことは起きてほしくない」と訴えた。
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一方、これと関連して外交部は「イムさんの二人の子供が公式集計では抜けていたが、大使館で認知し、支援の準備ができていた」とし「直接、僑民申告しなければ入手することが難しい」と釈明したという。
また「パスポートの代わりに旅行証明書を発行するように支援する方法もあったが、キエフが攻撃されて大使館を急いで映したことから、連絡が円滑にできず残念だ」と付け加えた。
(参考記事:中国紙「在ウクライナ中国人留学生が《私は日本人》で切り抜けた」「死にたくないならこの方法」)