ロシアの国家経済が数週間以内にデフォルトに陥るとモルガン・スタンレーが予想した。
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ニューズウィークはモルガン・スタンレーの投資報告書を引用し、ロシアは4月中旬にドル建て国債でデフォルトに陥る可能性があると伝えた。
来る16日にロシアは2種類の債券に対するクーポン金利(表面利子)1億700万ドルの返済が予定されているが、この債権利子の猶予期間は早ければ4月15日に満了する。デフォルトが発生した場合、国際資本市場でロシアは資金を借りるのが困難になり、あるいはかなり高い利子を支払って借りなければならない。
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モルガン・スタンレーは「ロシアのデフォルトはおそらくベネズエラと最も似ているだろう」と分析した。ベネズエラと石油公社ペトロベネズエラは、2017年に600億ドルの債券についてデフォルトを宣言し、そこから経済危機が加速した。
オックスフォード・エコノミックスのガブリエル・スタン・グローバル戦略本部長は「市場は伝統的なスタイルのデフォルトだけでなく、近い将来にも債務再調整の可能性がない災害スタイルのデフォルトリスクまで価格に完全に反映している」とニューズウィークに語った。
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ブルームバーグによると、2023年満期ロシアのドル建て国債は、額面が1ドル当たり29セントの価格で売られている。これはアフリカのザンビア(72セント)、南米スリナム(72セント)。アジアのスリランカ(39セント)より低く、ロシアはデフォルト危機に直面した他の新興国と比べても低い信頼性を示した。
スタン本部長は「唯一の買収者はルーブルの利子を受け入れるロシア現地人たちだけだ」と述べている。
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