ポーラー・ラカメラ米韓連合司令官は9日(現地時刻)、米下院軍事委聴聞会に出席し、韓国政府の安保意識について懸念を示した。「彼ら(韓国)は、経済的パートナーは中国であり、安保パートナーは米国だと言うだろう。これはやや懸念されるかもしれない」と発言し、文政権の米中バランス外交に(米国の立場から)疑問を示した形だ。
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この日の聴聞会でアダム・スミス下院軍事委員長(民主党)はラカメラ司令官に対して、「韓国を北朝鮮と関連してのみ見るのではなく、(韓国が米国との)より大きなパートナーシップに当てはまるかどうかについてどう思うか?」「(クワッドに関連して)この地域で彼らをパートナーとして、同盟としてうまく活用できるのか」という質問をした。
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これについてラカメラ司令官は、「韓国があなた(米国)に言う最初の言葉は、経済的パートナーは中国であり、安保的パートナーは米国ということだ」としつつ、「これは少し懸念される発言だ。なぜなら彼ら(中国・北朝鮮)は戦わず勝つ方法で米国と韓国の間に亀裂を起こそうとするためだ」と答えた。
ラカメラ司令官は「2017年に完璧な例があった」とし「彼ら(中国)は(サード事態当時)韓国に経済的圧迫を加えた」と述べた。北朝鮮についても「彼(金正恩)は、ただ内部的に自らの政権を保護することに集中していると思う」とし、北朝鮮の核とミサイル実験が「自分の地位を保護するためのもの」とした。
これに先立ちラカメラ司令官は、聴聞会書面の回答で「2018年の南北軍事合意の締結後も、北朝鮮が核・ミサイル開発行為を中断せずに日韓及び米国を脅かそうとする」と述べた。
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彼は「北朝鮮は今年1月から短距離、中距離、中長距離など前例のない量のミサイル発射を続けている」とし「このうち一部(ミサイル)システムは核能力を念頭に置いていると推定しなければならない」などと述べている。
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