ロ軍戦車はなぜウクライナ軍の格好の標的になるのか? 「先頭と最後を叩き閉じ込める」

  • 2022年3月12日
  • 2022年11月21日
  • 政治

ウクライナの首都キエフ東部郊外で行われた交戦でロシア軍の戦略的脆弱性が明らかになったと米ニューヨークタイムズ(NYT)が11日(現地時間)報じた。
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NYTによると、去る10日、ロシア軍の戦車部隊は、キエフ東部の小さな町にある住宅街間のプロヴァリ高速道路をゆっくりと通過していた。

すると待ち伏せしていたウクライナ軍はロシアの護送隊に砲弾を注ぎ、戦車などが破壊されると敗走した。
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キエフのダウンタウンからわずか13キロほど離れた場所にあり、ロシア軍がすぐにでも首都に侵入しそうな距離にみれるが、実際はウクライナ軍がロシア軍に打撃を与えたとみることができる。

NYTは「ロシア軍はウクライナ軍の数を大きく上回り、武器もはるかに優れているが、その規模や主に一般道を使用する必要があるため機動性に欠ける」とし、「数マイル離れた場所から砲撃を行い、待ち伏せをするウクライナ軍の攻撃を受けやすい」と伝えた。

さらに、ウクライナ兵のイリア・ベレゼンコ氏のコメントとして、ウクライナ軍が「(ロシア軍)部隊の最初と最後の戦車を攻撃し、途中にいる戦車を閉じ込めることを狙った」とし、進軍を阻むため効果的な攻撃を行ったことが伝えられた。

同氏はまた、「大砲が先で、その後に戦車が来た。シナリオ全体がおかしかった」と述べており、「このエピソードはロシアのミスを示している」とNYTは伝えている。

戦争初日、ロシア軍はエリート空挺隊所属の特殊部隊を動員してキエフに対する奇襲攻撃を試みたことがある。
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この部隊は迅速な攻撃のためにヘリコプターを動員、キエフ郊外にあるホストーメリ飛行場を占領しようとしたが、ウクライナ軍がヘリコプターを撃墜すると混乱に陥り、飛行場に着陸したロシア軍人は森に逃げた。

ウクライナ側の予想外の抵抗に、ロシア軍の歯車が狂っているようだ。

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