ロシアの元スパイがウクライナを侵攻したプーチン露大統領を批判した。
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ロシアの元スパイでであるアリア・ローザ(37)は12日(現地時間)、自身のSNSを通じて「今ウクライナの状況に胸が痛む。私はロシアで生まれ、ロシア軍でスパイ訓練を受けた。18歳の時にチェチェン戦争の惨状を目撃した。このような経験は私を粉々に砕いた」と明らかにした。
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その後、彼女は「ロシアのスパイとして働いたトラウマを克服するために何年も治療を受けた。平和のために私の声を出したい。世界には平和が必要だ。私たちはお互いを愛さなければならない。ロシア人たちは戦争を望まず、この戦争を支持しもしていない。これはプーチンの戦争だ。この戦争で勝者はいない。世界がみな平和を叫ばなければならない」と訴えた。

メディア報道によると、アリア・ローザは10代の頃に強制的に動員され、ロシアでスパイ活動をした。しかし部隊で性暴行を受け、任務遂行のために売春婦として振る舞い、麻薬密売人組織に潜入するなどしていた。ローザは男性を誘惑し情報を取るハニートラップの技術を仕込まれていた。
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しかし麻薬マフィアはローザがスパイであることを見抜いた。ローザは真っ暗な森のなかに連れられ、10人の男から殴打される。しかし、マフィアの一員であったウラジミールという男に助けられた。奇しくもプーチン大統領と同じ名前だ。
ウラジミールはその後亡くなり、ローザはあるオリガルヒ(ロシア新興成金)と恋に落ちるが、夫が捕らえられ獄死。その直後、ローザは息子を連れてロシアを脱し、米ロサンゼルスに在住して10年が経つ。
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アリア・ローザは「プーチン大統領は自分の名声に傷つくことを懸念して最後まで戦うだろう」と見通した。
ローザの父親はソ連の著名な将軍であったと伝えらえる。
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