台湾外交部が韓国の次期大統領選出を祝う投稿文をソーシャルメディアに掲載した。その際に韓服のイラストを描いたことから、韓国では喜びの声がみられる。台湾外交部は先月にも、韓国との相互認定覚書を締結したニュースを伝える際にキムチを描いたポスターを投稿していたことから、キムチや韓服の起源論争で中国と争う韓国では、台湾に好感を持つ声が出ていた。
(参考記事:台湾政府のある発表に韓国で喜び爆発「台湾は韓国の味方!」「台湾独立を応援する!」「台湾に謝ろう」)
去る10日、台湾外交部の公式SNSアカウントでは、「台湾政府は平和的で民主的な選挙を通じて国民指導者を選出した韓国国民たちに祝いの意を伝える」という文句と共に上段に韓服を着たキャラクターが描かれたポスターが投稿された。
(人気記事:韓国紙「台湾人の日本愛、韓国人に理解難しいのはなぜ?」「植民地清算の相違が最大要因か」)
最近、中国内の一角で韓服について「漢服という名称の中国衣服に由来したもの」という主張が出ていたことから、韓国では激しい反発を呼んでいた。これに、先月開かれた北京オリンピック開幕式で韓服を着た女性が中国国旗のリレー演出に加わったことから、韓国の反中感情は一気に高まった。
(人気記事:中国官営紙が脅迫?「韓国次期大統領、米国に追従すれば大きな代価払う」「両候補ともに反中表現」)
しかし、先月、台湾外交部が運転免許所の韓国との相互認定を発表した際に、キムチのイラストを描いたポスターを発表したことから、「台湾は韓国の肩を持ってくれている」との声が韓国メディアやネットでは上がった。
台湾外交部が中韓の論争を意識したのかは実際には不明だが、キムチに続き韓服まで登場させたことや、最近の中国による台湾侵攻の可能性下で、韓国に秋波を送った可能性が考えられる。
(人気記事:中国紙「在ウクライナ中国人留学生が《私は日本人》で切り抜けた」「死にたくないならこの方法」)
台湾外交部の今回の投稿は「民主的手続きで指導者を選出した」という点を強調したという点も、自由民主主義ではない中国と台湾の体制の違いを対比したようにも見え、注目される。
台湾外交部は「台湾と韓国の民間関係は悠久で厚く、自由・民主主義・人権・法治など価値観を共に共有する」とし「台湾政府は従前の友好的関係をもとに両国間交流と協力を増進させ、インド・太平洋地域の平和と安定のために努力することを期待する」と伝えた。
(参考記事:韓国紙「韓国有名ブランドキムチ、実際は白菜にカビ、大根は腐り…これが食べ物か?」「工場の永久閉鎖も」)