徴兵されウクライナに送られることを恐れて、多くのロシア人らが近隣国に逃れいているようだ。
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カタールの有力紙アルジャジーラは16日、ロシア人約2万5千人がグルジアやウズベキスタン、アルメニアやトルコ、そしてフィンランドなどの北欧諸国に逃れていると報じた。
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同紙は「グルジアの人々は、2008年にモスクワが自国に侵攻したロシアからの人々の流入を嫌っている」とし、「ロシア人たちは、ロシア恐怖症が蔓延し、アパートを見つけ、再出発することが困難であると話している」と伝えた。
アルジャジーラはモスクワから故国のウズベキスタンに帰国した人物が地元の人から聞いた情報として、「ここ数週間、首都タシケントや小都市の街角に数千人のロシア人が現れた」と伝えている。
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それらロシア人の多くは質の高い専門家やリベラルなクリエイティブ層で、ウズベキスタンにはほとんど存在しない人材であるという。
同紙は、徴兵制から逃れるためにロシアを離れたモスクワ出身の29歳の人物を取り上げ、ロシア軍は勝てないがもうすぐ総動員が行われることを察知して逃れたことを伝えた。彼は、モスクワにいる家族が報復を受けることを恐れて、自分のセカンドネームを明かさなかったという。この人物は、ロシアのエリート層らが次々に出国するので、ロシアに未来はないとも述べている。
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アルジャジーラは一方で、ウズベキスタンでは、ロシアから多数のエリートが逃れてくることで、自国の経済やクリエイティブ産業に良い影響を与えることを期待する声が上がっているという。
ボランティアたちは、ロシア人の移住や定住を支援するためのオンラインネットワークを構築し、彼らを雇いたい企業に繋いでいるとのこと。
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