ブチャで集団虐殺主導した露指揮官、市民団体によって身元特定される…住所や電話番号など公開

ウクライナ・ブチャの集団虐殺の主犯とされるロシア軍指揮官の個人情報が、ロシア軍の活動を監視する市民団体によって明らかにされた。
(参考記事:アノニマス「露兵12万人の個人情報を流出させた」「すべての露兵士は戦犯裁判を受けろ」

5日(現地時間)、英タイムズは、ロシア軍の活動を監視する市民団体インフォルムナパルム(InformNapalm)は、ブチャ車を占領した51460部隊がロシア軍の第64独立機動旅団であることや、この部隊の指揮官がアザベック・オムルヴェコフ中佐であることを特定した。

彼の指揮下にあったロシア軍はキーウ北西部にある小都市ブチャで民間人を虐殺し、女性たちを強姦した容疑を受けている。ブチャからロシア軍が退却した後、遺体が集団埋葬された跡が発見され、後ろで手を縛られたまま処刑されたと見られる遺体も発見された。

ゼレンスキー・ウクライナ大統領は「ブチャだけで少なくとも民間人300人が拷問され殺害された」と明らかにした。

インフォルムナパルムは、オムルヴェコフ中佐のメールアドレスや電話番号、家の住所、写真など個人情報をテレグラムで公開した。これによると、オムルヴェコフ中佐はロシア極東地域ハバロフスク州郊外のある村に居住し、年齢は40歳と推定される。2014年にはドミトリー・ブルガコフロシア国防次官から勲章も受けている。

ウクライナに派兵される前の昨年11月にはロシア正教会の神父から祝福を受けている。タイムズは、中佐が当時、礼拝に出席し、「歴史は私たちがほとんどの戦いで私たちの魂を尽くしてきたことを示している」「全能の神の祝福とともに、私たちの先祖が成就したのと同じことを成就できることを願う」と述べたと伝えた。

今回の戦争では、ウクライナ当局や西側諸国の団体などによって、SNSなど公開情報から、多くのロシア軍将兵の身元や言動が特定されている。ハッキングによって明らかにされた文書も出ている。

(参考記事:ウクライナ軍「露軍黒海艦隊副司令官を排除」 海戦無いのになぜ?

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