ゼレンスキー・ウクライナ大統領の映像演説が韓国の国会で行われたが、議員の出席者がわずか60人だったことについて、韓国左派系紙が批判している。
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京郷新聞は12日、このことを取り上げ、「世界が応援を惜しまない戦時指導者の肉声を聞くことができる大切な機会だった」としつつ、「だが、本会議場でもない国会図書館大講堂で開かれた演説に出席した国会議員は全体300人のうち約60人に過ぎなかった」と指摘。
続けて「あちこちに空の座席を見ながら(恥ずかしくて)首を上げることができなかった。さらに演説の途中で携帯電話を確認する議員の姿も写真に撮られた」ことを伝えた。
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同紙は、先立って米国、英国、日本で行われたゼレンスキー大統領の演説では議員らの起立拍手があったが、韓国では「全く聞こえなかった」とし、「岸田文夫日本首相が議員資格で演説に出席し、起立拍手をして大規模支援を約束したことと対照的だ」と指摘した。
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京郷新聞は、先立って韓国国防部がウクライナへの武器支援要請を断ったことをロシアメディアが12日に一斉にヘッドラインで報じたことを挙げ、「プーチン政権の宣伝道具の役割を担う媒体としては、韓国政府の立場を内心喜んだようだ」と批判的に伝えた。
その上で、「民主主義国家では、議会は外交に参加し、声を出す重要な主体だが、この日、国会の姿からは外交的戦略も名分も実利も見つけることができなかった」と指摘。
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続けて「戦争中の国の指導者を呼んでおいて、最低限の礼儀も備えてなかった国会、共感能力が欠けていると思ったが、政治感覚もゼロだった国会にもう一度失望した」と伝えている。
この報道をみた韓国のネットユーザーからは「国民として情けない」「国の品格が最低だ」「韓国の国会は解散しろ」「我が国の国会の現住所だ」などの声が出ている。
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