露軍、主力戦車2700台のうち4分の1を宇で喪失か 捨てられたもの多く…理由は?

ウクライナでロシア軍は戦車部隊で予想外の損失を被っている。ウクライナ軍の発表(12日)によると、ロシア軍戦車は計725台が破壊されている。(装甲車は1923台)
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英BBCは12日(現地時間)、ウクライナ侵攻後に破壊されたロシア軍戦車が多い理由として、西側が支援した対戦車武器の効果が高いことに加え、ロシア軍自体にも問題があるとの評価を伝えた。

英シンクタンク国際戦略問題研究所(IISS)とランド研究所によると、開戦当初のロシア軍の主力戦車は約2,700台だったとされる。ウクライナ側の戦果発表が事実であれば、ロシア側はそのうち26%を既に失ったことになる。
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ロシア軍戦車部隊は「タンクキラー」と呼ばれるジャベリンミサイル(米国)や、同じく対戦車用NLAWミサイル(英国)によって大きな損失を受けたとみられている。ジャベリンは2,000機、追加でさらに2,000機が支援され、NLAWは3,600機以上あるとされる。さらに米国製の対戦車ドローン「スイッチブレード」が100機ある。
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BBCはまた、ロシア軍の戦術上の弱点、補給の失敗や戦意の喪失も問題として挙げた。ロシア軍は戦車・歩兵・砲兵などで構成された機動部隊大隊戦術団(BTG)単位で動く。BTGは装甲車が多く、歩兵は比較的少ない。
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フィリップス・オブライアン米セント・アンドリュース大学戦略学教授は、BTGが多数の火力をもとに迅速に攻撃するよう設計されているが、装甲車両を護衛する歩兵兵力が不足する問題を指摘している。ロシア軍が制空権を掌握できない状態でウクライナ軍が待ち伏せしてロシア軍の戦車行列を次々に攻撃できたと説明した。

BBCはまた、ロシア軍戦車の損失の半分はウクライナ軍によって破壊されたのではなく、捕獲または捨てられたものだと指摘している。補給不足による燃料切れや、雪解けによる泥濘にはまり、やむなく捨てられた戦車が意外に多いようだ。兵が戦意を喪失して捨てられた例もあるとBBCは伝えている。

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