ロシア国営が「モスクワ」艦の沈没を報じるなかで、第三次世界大戦がすでに始まったという表現を使ったことが分かった。
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15日(現地時間)、英デイリーメールなどによると、ロシア国営テレビロシア1の報道番組「60分」において、アンカーのオルガ・スカベエワは、「ウクライナで進行中のロシア軍の特別作戦は、すでに第3次世界大戦と呼べる段階に進んだ」とし「ロシアは明らかに米国と北大西洋条約機構(NATO)に対抗して戦っているからだ」と主張した。
スカベエバは、米国をはじめとする西側国がウクライナに大規模武器を支援していることを主張の根拠とした。
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この日の放送では、モスクワ艦の沈没に対抗してウクライナに大規模反撃を加えなければならないという主張も出た。特に、ウクライナの首都キーウ(キエフ)に核兵器を使用しなければならないとプーチン大統領に提案する内容もあったと伝えられた。
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ロシア-1の他の番組において、西側がウクライナに天文学的規模の武器を供与することで、ウクライナ政府を流血の道に進むようにしているとの主張も出た。
同プログラムの進行者であるオレシャ・ロセバは、「西欧諸国はロシアが世界地図に存在する価値のない国だと信じている」とし、「モスクワ号の沈没が確認されてからわずか数時間ですべてのロシア人を地球上で消去しなければならないとの言葉が出ている」と主張した。
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モスクワ艦の沈没に関して、ウクライナ側は対艦ミサイル「ネプチューン」2発によって撃沈されたものと主張する一方、ロシア側は火災事故と天候不良によるものとしている。
しかし、モスクワ艦の沈没直後にロシアがキーウ近郊のバシルキウ地域にあったミサイル製造工場に攻撃を加えており、これは報復攻撃とみられることから、ウクライナ側の主張が信憑性を持っているというのが西側メディアの見方だ。
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