モスクワ艦の沈没は中国にも衝撃か 台湾も宇と同じミサイル保有

ロシア黒海艦隊の旗艦だったモスクワ艦が沈没した件で、ウクライナの地対艦ミサイル「ネプチューン」による撃沈説の可能性が高まっているなか、この事件は東アジア情勢にも影響を与えるとの見方が出ている。
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軍事アナリストらは、モスクワ艦の沈没がウクライナのミサイル攻撃による結果であることが判明した場合、これは東アジアの国々に大きなバタフライ効果を与えるとみている。

特に中国と台湾間への影響が大きいようだ。西側政府やシンクタンクなどは、以前から中国の台湾侵攻の可能性を強調しているが、それを思い留まらせる可能性があるという。
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ランド研究所の国際防衛分野のチーフ研究員ティモシー・ヒースはCNN(15日)に対し、モスクワ号に対する空襲は、米国と中国の双方に「水上艦(surface ships)の脆弱性」を強調したと述べている。
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彼は、予想される(中国対米台の)衝突が発生した場合、米海軍は「水上艦」を中国本土のミサイル射程圏から遠ざけるだろうと予想した。
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一方、中国は、今回ウクライナがモスクワ艦撃沈に使用したと主張するネプチューンミサイルと同様の安価なミサイルを台湾が保有していることを認識することになるだろうと伝えた。

一方で、元米海軍潜水艦艦長トーマス・シュガート氏は、モスクワ艦の対空防衛システムは、より近代化された米海軍駆逐艦のイージスシステムと同じレベルにはなく、ウクライナの地艦ミサイルも中国のそれほど性能に優れていないと述べている。

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