去る13日午後、ロシアの黒海艦隊の旗艦であるミサイル巡洋艦「モスクワ」艦が撃沈される数時間前に、米海軍の最先端海上哨戒機である「P-8ポセイドン」が黒海沿岸をパトロールしていたと英タイムズが20日報じた。
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P-8哨戒機は、半径100マイル(160キロ)以上の海上で活動中の船舶と潜水艦を追跡する先端装備を備えている。タイムズは「撃沈当日、ウクライナ軍にロシア軍の動向に関する機密情報を提供するP-8の航路100マイル以内にモスクワ艦があった」と報じた。
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タイムズによると、各種航空機の航路をリアルタイム追跡する「フライトレーダー(Flight Radar)24」によると、米海軍哨戒機P-8ポセイドンは13日午後にイタリアシチリア島のシゴネラ米海軍飛行場から離陸した。
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しかし黒海の海岸線に到達する前に、ポセイドンはトラッカーをオフにしたため、オンラインで追跡できなくなった。タイムズはこの頃すでにP-8は撃沈されたモスクワ艦が発見された位置から160キロ以内にいたと伝えた。
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P-8再びフラトレーダーに戻るまでの3時間の間に、モスクワ艦をはじめとするロシア黒海艦隊の最新海上位置情報を収集して、ウクライナ軍に伝達しただろうというのがタイムズの見方だ。
1機当たり価格が3億300万ポンド(約550億円)とされるP-8は、米国が保有する最先端の潜水艦・戦艦追跡偵察機だ。タイムズは「P-8の偵察能力は秘密だが、220マイル(約350㎞)以上離れたところでも四方100m間隔で位置追跡指導を作成できる」と説明している。
米海軍はウクライナ軍にモスクワ艦撃沈に必要な正確な位置情報を与えたかどうかの質問に回答を拒否したという。
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