ロシアで爆売れの韓国チョコパイ企業が売上好調 撤退はしないのか?

チョコパイで有名な韓国の菓子メーカー「オリオン」が、ウクライナ侵攻に伴う国際制裁下にも関わらず、ロシア市場で売上が好調であることが分かった。攻撃的な営業が功を奏したと伝えられる。
(参考記事:韓国のチョコパイがロシアで爆売れ? 累積売上約1千億円、工場追いつかず

20日、オリオンの3月の暫定実績によると、ロシア市場の売上は95億ウォン(約9.8億円)を記録した。去る2月の売上高である104億ウォン(約11億円)より8.7%減少したが、前年同月と比べると6.7%伸びた。第1四半期のロシアの売上は合計303億(31.4億円)ウォンとなり、こちらも前年同期比31.2%増えた。

韓国メディア「ニューデイリー経済」(20日)によるとオリオン関係者は「ロシア市場拡大のためチョコパイの種類を増やす一方、ビスケット製品ラインナップを増やして攻撃的な営業を進めた」と述べている。
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オリオンのチョコパイは以前からロシアで人気があることで知られる。「お茶とケーキを一緒に楽しむロシアの食文化と調和し爆発的な人気を呼んだ」というのがオリオンの説明だ。2003年のロシア法人設立以来、売り上げ累計は1兆ウォン(約960億円)を達成している。(昨年時点)
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ロシアへの国際的な制裁のなか、グローバル企業が続々と撤退するなかで、オリオンは営業を続けている。オリオンは全体売り上げの65%を海外で得ており、ロシア市場は中国、ベトナムに次ぐ収益源だ。特にロシア市場の伸びは高く、昨年は31.2%も対前年比で成長しており、中国(1.7%)、ベトナム(16.9%)の成長率を大きく凌駕する。
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韓国メディア「市場経済」は先月21日、ロシアに進出する韓国の食品企業で撤退を表明した企業はまだ1社もないとし、その理由として、ロシア市場攻略のため数十年間を費やして成功したことから撤退する決断ができなと伝えた。一方で、残留することで企業イメージに傷がつく恐れもあり、ジレンマのなかにあるようだ。

同紙は続けて「韓国の食品企業がロシアからの撤退を躊躇する最も大きな理由は、再び市場に参入できるかが不透明だからだ」とし、「最近急激に成長している中国が虎視眈々とロシア市場を狙っており、市場撤収はすぐに競争からはじき出される状況となりうる」からだと説明している。

(参考記事:中国サイト「韓国チョコパイは破廉恥」「中国と韓国で原料に差、健康問題引き起こす可能性」

(参考記事:韓国紙「対露制裁は韓国建設業界に大打撃、88社が1.8兆円規模を受注中」「工事代金もらえない」

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