「宇侵攻で317人の露軍将校が戦死、3分の1は上級将校」露独立紙

ロシアがウクライナへの侵攻で300人以上の将校を失ったことが、公的記録の分析で明らかになった
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ロシアの独立系新聞社「MediaZona」が収集した最新のデータによると、ロシアはウクライナで戦っている300人以上の将校を失っていることが明らかになった。複数の外信もこれを引用して報じている。

MediaZona の集計では、2ヶ月あまりの戦闘で、合計317人の中尉以上の将校が死亡したことが明らかになっている。
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このうち3分の1は、少なくとも2人の将軍とロシアの黒海艦隊の副司令官を含む上級将校(少佐以上)であるとのこと。

ロシア軍は2月24日のウクライナ侵攻以来、大きな損失を被っており、英国は今週、1万5千人の兵士が死亡したと発表した。
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MediaZonaは、地方政府関係者、新聞、または遺族らがソーシャルメディアに投稿した投稿などオープンソース情報を調べてデータを編集した。

実際には戦死していても、公式には報告されていなかったり、あるいは隠蔽されていたりする将校についてはこのデータにカウントされない。そのため、将校の死者数はもっと多い可能性もある。
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MediaZonaは、ウクライナでの軍人の死亡について、合計で1744件の報告を見つけた。このうち将校の死亡は317人で、全体のほぼ5分の1を占めている。MediaZonaは、将校の死は歩兵の死より報告される可能性が高いからだと考えている。

ロシアが認めた最高位の死亡者は、アンドレイ・スホベツキー少将とウラジミール・フロロフ少将の二人であり、さらに黒海艦隊の副司令官であるアンドレイ・パリー1等大尉(准将級)の死亡を認めたとMediaZonaは伝えている。

ウクライナは、先週末にケルソン市近郊の野戦司令部を攻撃した際に死亡したとする2人を含め、合計10人の将官を殺害したと主張している。このうち8人については名前や階級、顔写真まで載せて報告している。

さらに1人の将官がこの攻撃で重傷を負ったとし、爆破されたとき、合計50人の将校が司令部内にいたと考えていると付け加えた。

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