ウクライナ当局によると、北東部ハルキウ(ハリコフ)州のイジューム市付近でロシアのアンドレイ・シモノフ少将が殺害された。
(参考記事:「宇侵攻で317人の露軍将校が戦死、3分の1は上級将校」露独立紙)
ウクライナ現地紙などによると、ウクライナ国家警備隊は30日、同地域でロシア第2軍の野戦司令部を発見したと報告、座標を軍に伝え、砲兵隊が陣地に砲撃した。ロケット弾の攻撃で戦車を含む30台以上のロシア軍装甲車両が被害を受けたという。

キエフポスト(1日)によると、大統領顧問のオレクシー・アレストビッチ氏は、YouTubeで公開されたインタビューで、シモノフ氏を含む約100人のロシア軍人が死亡したと述べた。シモノフ将軍は電子戦部隊の上級指導者だったという。
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ソーシャルメディアに投稿された今回の戦闘とみられる動画には、多連装ロケットシステムまたはシステムから発射されたグラードロケットと思われるもので司令部に多くの砲撃が加えられている様子が映し出されている。
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ウクライナ当局の発表を集計すると、ロシアの侵攻以降、ウクライナで戦死したロシア軍将軍はシモノフ将軍で計11人になる。このうち9人は名前や肩書も発表された。残る二人は4月の最終週に、ヘルソン州のロシア占領地域でロシア軍将兵2人が殺害されたとされるもので、名前などは現在のところ不明だ。他に准将級となる上級大佐も1人戦死している。
イジュームはドネツ川沿いのルハンスク州とドネツク州の最東端の行政境界線に近いところにある、ロシア軍がウクライナ東部に攻撃を集中させるなかで最前線に位置する。
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同日、ウクライナ軍は、自軍の反撃により、同国第2の都市ハルキウ郊外の4つの村が解放されたと発表した。ルスカ・ロゾヴァ、スロビドスケ、プレレスネ、ヴェルフニャ・ロハンカである。
(参考記事:「露軍幹部50人集まった野戦司令部爆撃、将軍2名死亡」宇政府発表)