中国官営紙「韓国のNATO加盟、中露北との対立を強めるだけ」「米の腹心になるな」

韓国が北大西洋条約機構(NATO)サイバー防衛協力センター(CCDCOE)に加盟したことと関連して、中国官営メディアが域内の葛藤を煽る行為であると強く反発した。
(参考記事:中国官営紙の元編集長「韓国が敵対的になればウクライナのようになる」

中国官営紙「グローバルタイムズ」は6日、韓国のCCDCOE加盟に対して「米国主導のNATOがサイバー防衛領域で中国とロシアを抑制するためのチェス盤に韓国を引き込んだ」とし「NATOがサイバー防衛を朝鮮半島、さらにインド・太平洋地域まで拡大し、地政学的問題で西側干渉の足場を設けた」と伝えた。

中国の黒竜江省社会科学院東北亜研究所の笪志刚所長は、韓国のCCDCOE参加は韓国が米主導の他の情報体系に加わる余地を与えると評価した。
(人気記事:元NATO司令官「将軍10人以上死亡の露、現代史で前例ない無能さ」「日本は主要反露国に」

それと共に米国下院が昨年9月、2022会計年度国防水権法(国防授権法)を処理し、機密情報共有同盟である「ファイブアイズ」を韓国、日本、インド、ドイツなどに拡大する案を検討したと紹介した。

軍事専門家の宋忠平は、「もし米国がサイバー防衛で中国とロシアを抑えようとし、実際の軍事的衝突で勝つなら情報収集で優位を占めなければならない」ことから、「米国主導サイバー防衛と情報グループの組換えはグローバルネットワークを作ろうとする意図」と分析した。

彼は、韓国は米国主導グループに自国の安全保障をかけているが、NATOと協力を深化したり、あるいはNATOに加盟したりすれば自分をより不安定な状態にするだけだと主張した。
(人気記事:韓国紙「中国が韓国を《第二のウクライナ》にする」「世界は1930年代のよう…大国が小国運命を左右」

彼は「韓国の安保は、NATOの政治的、軍事的腹心になるのではなく、周辺国との相互信頼を積み重ねた時だけ保障できる」と付け加えた。
(人気記事:韓国紙「進撃する日本のロボット産業、世界の45%を掌握」「韓国でも絶対的存在に…日本産は代替不可能」

そして、米国の利益に役立つことが同盟国に必ずしも役立つわけではないという点に注目すべきだとし、米国が軍事力を全世界に拡張したいが、NATOがインド・太平洋地域に拡張することは容易ではないと述べた。

彼はまたウクライナ問題を取り上げながら、ウクライナのNATO加盟はロシアの安保不安を刺激する可能性があるが、韓国のNATO加盟は中国とロシア、北朝鮮を含む周辺国との対峙を深化させる可能性があると述べた。

(参考記事:露教授「韓国人は宇より露産タラバガニが大事」「日本はアジアで例外」

(参考記事:「露将軍10人の死…米諜報によるもの」海外報道 野戦司令部の座標を提供か

(参考記事:中国官営媒体が「露の宇侵略」表現を用いる 自国経済への影響に不満か

政治の最新記事8件