宇捕虜など拷問死させた露の「死刑執行人」 宇狙撃兵に殺害される

ロシア軍の「汚れ仕事」を代行する民兵組織として有名なワーグナーグループの傭兵の一人がウクライナの狙撃銃に殺害されたことが分かった。この傭兵は2014年のロシアによるクリミア半島強制合併時に捕虜や民間人の虐殺に深く関与しとされ、「死刑執行人」の異名を持つ人物だった。
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5日(現地時間)ロシアメディア・モスコスキーコンソモレッツは、ワーグナーグループの一員としてウクライナ戦に参戦したウラジミール・アンダノバ(44)が戦死したと報じた。

報道によると、アンダノヴァはウクライナ第2都市ハルキウで夜間偵察任務中にウクライナ狙撃手によって殺害された。ロシアメディアは、彼の遺体が故郷のブラチア共和国に行く船に載せられたと伝えた。
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アンダノバはウクライナでは「死刑執行人」と呼ばれていた。2014年、ロシアのクリミア半島強制合併の際、アンダノバはウクライナ東部のドンバスで捕虜や民間人の虐殺に深く関わったとされる。彼が殺害した捕虜たちの遺体からは拷問の跡も発見された。
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アンダノバは2月、他のワーグナーグループ組織員1000人余りと共に再びウクライナに向かった。彼の任務について詳しくは分かっていないが、先月、ワーグナーグループの傭兵400人余りがゼレンスキー・ウクライナ大統領と閣僚を暗殺する目的でウクライナ首都キーウに潜入したという外信報道が出ており、あるいはキーウ近郊のブチャで発生した民間人大量虐殺についてもワーグナーグループが主導したという報告(ドイツ政府)が出ている。
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ロシア民間軍事企業(PMC)ワーグナーグループは、2014年ロシアのクリミア半島強制合併時に初めてその存在が知られた。クレムリンはワーグナーグループの存在を否定しているが、事実上ウラジミール・プーチンロシア大統領の私兵組織として役割を果たしているとの見方が有力視されている。実際、これまで中東およびアフリカ地域で公式的な軍事的介入が難しい現場に動員されている。民間人を生きたままま燃やすなど残酷な行為も行ったとの報道もある。

ワーグナーグループはロシア情報総局(GRU)特殊旅団所属だったドミトリー・ウトキンが結成した。 35~55歳の退役軍人が主なメンバーだ。傭兵は毎月8万ルーブル(約18万円)から多くは30万ルーブル(約68万円)の給与を受け取っているという。

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