カザフスタン大統領が、ドネツク、ルハンスクを独立国家として認めないと発言した。
(参考記事:親露のはずのカザフスタンが反旗? 高官「クリミアやドンバス独立認めない」)
ウクライナワールド(UkraineWorld)は18日、サンクトペテルブルク国際経済フォーラムにおけるカシムジョマルト・トカエフ大統領の発言映像をで発信し、このように伝えた。トルコメディアもこれを報じている。
トカエフ大統領は、カザフスタンは台湾、コソボ、南オセチア、アブハジアを承認しておらず、ドネツク、ルハンスクも同様であると述べた。
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トカエフ大統領は「もし自決権が世界中で実践されるようになれば、現在国連に加盟している193カ国ではなく、600カ国以上の国が存在することになる。もちろん、それはカオスになる」と述べている。
ドネツクとルハンスク(いずれもロシアと国境を接するウクライナ東部ドンバス地方の一部)は、ロシアがウクライナのクリミア半島を併合した2014年からロシアの支援を受け、対立の場となってきた。
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今年2月24日、ロシアがウクライナ戦争を開始する前夜、プーチン大統領はドネツクとルハンスクの「独立」を承認している。
今年4月にも、カザフスタン高官がクリミアやドンバスの独立は認めないとの発言をしている。
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カザフスタンのこのようなスタンスは隣国ロシアとの関係を緊張させるとの見方がある一方、SNSなどでは、「ロシアへの制裁の抜け道になるために装ってるだけ」というような見方も出ている。
(参考記事:英情報当局「露が宇要衝地セベロドネツクの大部分を掌握」 仏独伊では宇の戦略に憂慮も)