IMF「欧州経済はより深い低迷に陥る」…エネルギー不安と物価急騰で

欧州経済が戦争とインフレでより深い低迷に陥る可能性があると国際通貨基金(IMF)が予想している。ロシアのウクライナ戦争によるエネルギー供給不安が経済的苦痛を与え、、物価急騰危機で社会的緊張が高まっているとIMFは懸念した。
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23日(現地時間)、IMFの欧州地域経済見通し報告書によると、欧州各国は高いインフレとエネルギー悪化危機を経験し、家計の購買力を悪化し、企業コストは高まった。政府が新たな補助金を支援しても、こうした経済的危機感は「一部だけ相殺」することにとどまるとIMFは警告した。

今年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻戦争でエネルギー価格が上がり、インフレが急上昇した。高まる物価をつかむために経済萎縮のリスクあるにもかかわらず、欧州中央銀行(ECB)は金利を上げる以外に道がなかった。

IMFは報告書で「ヨーロッパの見通しがかなり暗くなった」とし、「成長は急激に鈍化し、インフレは依然として高い水準を維持するとみられる」と明らかにした。これに先立ちIMFはドイツとイタリアが来年も低迷に陥り、東欧地域の戦争の余波で最初に経済が萎縮する先進国になると予想した。

欧州は昨年末、新型コロナウイルスというパンデミックから抜け出したが、ウクライナ戦争がポストパンデミックという楽観論の「大きな絵を完全に変えた」とIMFは説明した。全体的に欧州先進国の成長率は来年0.6%と大きく鈍化するだろうとIMFは予想した。

紛争地域とトルコを除くヨーロッパの新興経済局の場合、来年の成長率は1.7%と見込まれた。 IMFは、「最も大きなリスクは、エネルギー供給の支障がより激しくなる」可能性で、冬という季節的な要因が加わり、ガス不足、エネルギー配給、より厳しい経済的苦痛につながる可能性があると警告した。

インフレも長年にわたり高い水準を続け、高いコストで社会的緊張も大きくなるとIMFは懸念した。しかし、現在の状況で中央銀行が政策金利を引き上げなければならないとし、特に先進経済国は金利をより速く引き上げるようにIMFは促した。

また、各国政府はインフレを抑制することと、脆弱層や企業に対するエネルギー支援の間で「危険な綱渡り」をうまくしなければならないとIMFは助言した。今月初め、IMFは欧州最大の経済国ドイツが来年0.3%萎縮すると予想した。ガス輸入に依存するイタリアも0.2%逆成長するだろうとIMFは見通した。

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