ヘルソン奪還進軍中の宇軍、露の22億円最強ヘリKa-52を二日連続で撃墜

ヘルソン奪還のため総反撃に突入したウクライナ軍が22億円のロシア軍攻撃ヘリコプターを再び粉砕したことが分かった。 26日(以下現地時間)、ウクライナの国営メディアであるウクルインフォルムは、自国軍が南部ヘルソンでロシア攻撃ヘリコプターを撃墜したと報道した。
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ウクライナ空軍も「南部空軍司令部オデッサの対空ミサイル旅団が26日午後5時、ヘルソンの東側ベリスラボにおいて、ロシア空軍の作戦用攻撃ヘリコプターであるカモフ(Ka-52)を撃墜した」と発表した。ウクラ空軍は1日前の25日にも同じ地域でKa-52を2機撃墜したと明らかにしていた。

ロシアのカモフ社が作ったKa-52はロシアの攻撃ヘリの中で最強とされる。2008年から本格量産され、レーダーとレーザー警報装置はもちろん、ロケット弾と対戦車ミサイル、空対空・空対地ミサイルまで装着できる。 1機当たりの価格は約1500万ドルで、日本円で約22億円に達する。

ロシアの最先端攻撃ヘリコプターは、しかし、ウクライナで災難に遭っている。英国国防省は25日、情報分析において「開戦以後から現在まで、ロシア軍作戦ヘリコプターKa-52 23機が撃墜された」と説明している。これはロシア空軍が現在運用中である90機のKa-52のうちの25%に相当し、ウクライナで発生したロシア空軍全体のヘリコプター損失のほぼ半分に達すると英国防総省は分析した。また、このような大量損失はウクライナの携帯用防空システムによるもので、ウクライナがロシアに比べて制空権で優位を占めているという証拠だと評価した。

ウクライナは最近、ロシアが違法に併合した南部の要衝地ヘルソン奪還のために総反撃に突入している。だが、ロシアの兵力増強と気候や地形の問題で、まだヘルソン奪還を論じるのは早い状況だ。

住民7万人をクリム(クリミア)半島に避難させたロシアは現在、兵力を増強し反撃を準備している。ロイター通信は、ヘルソンの北部戦線において、最近数週間の間に、ロシア軍の砲撃が再び増えているというウクライナ軍人たちの言葉を伝えた。

これと関連して、オレクシ・アレストビーチ・ウクライナ大統領秘書室長は「ヘルソンの奪還の見通しは明らかにしにくい状況」であると明らかにした。アレストビーチ室長は「ロシア軍が守備態勢強化のためにあらゆる努力をしている」とし「最も激しいヘルソン戦闘が行われるだろう」と説明した。

オレキシ・レズニコウ・ウクライナ国防長官も「ヘルソンは湿った天気と地形のため、北東部の戦線より反撃が難しい」と話した。

これに対してロシア管営スプートニク通信は、ウクライナがヘルソン奪還の難しさを認めたものと報道した。スプートニク通信は特にアレストビーチ室長が「(ロシア軍の)6つの戦術大隊が追加で配置され、すでに30個以上がある状態だった。撃破しにくいものすごい兵力」であると話したとし、ヘルソン戦線でロシア軍が優勢になると見通した。

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