北朝鮮の通算7回目の核実験が差し迫っているという見方が強まるなか、米国がインド太平洋地域では初めて、「沈黙の暗殺者」「空の冥途の使者」と呼ばれる無人攻撃機MQ9「リーパー」を配置した。
(参考記事:米分析機関「北朝鮮のミサイルはロシアの技術支援で成功率が上がった」「06年境に76%にまで↑」)
主要任務は空中偵察だが、目標物をミサイルで精密打撃する能力にも優れており、対北朝鮮・対中国への圧力カードと見られている。
米軍アジア太平洋司令部は26日(現地時間)、「日本海上自衛隊の鹿屋航空基地において、去る23日、319遠征偵察隊隊(ERS)をリッパー運用部隊として再出帆させた」と明らかにした。
1942年に米ニューヨーク州で戦闘飛行大隊として出発し1977年に暫定解除された319ERSだが、約200人の人員で鹿屋航空基地において1年間リッパー8台を運用することになった。

米空軍の軍事専門媒体「エアフォースタイムズ」は「リッパーは(続いて)弾道ミサイルを発射する北朝鮮と台湾侵攻の兆候を含め、中国の軍事活動に関する情報収集を手掛けるだろう」と見ている。
米国国防部メディアの「スタース&ストライプス」によると、実戦配備されたリッパーは今後、数週間内に偵察飛行に乗り出す。リッパーは最大時速480㎞、航続距離5926㎞で、4発のヘルファイアミサイルとGBU12フェイブウェイⅡレーザー誘導爆弾2発を装着し、完全武装時に14時間滞空することができる。
一方、ベダント・パテル米国務省首席副報道官はこの日のブリーフィングにおいて、「北朝鮮が第7次核実験をすれば深刻な緊張を高めるだろう」とし、「北朝鮮に責任を問う様々なツールボックスについては具体的には述べないが、私たちには利用可能な多くツールがある」と警告した。
パテル報道官の発言は、北朝鮮が核実験をすれば、より高強度の軍事的対応や追加制裁を行うという意味と解釈される。
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