露中部軍司令官が解任…今夏に英雄称号受賞もすぐ失脚 「一兵卒にさせる」

30日、ロシア経済専門TVチャンネルRBK、モスクワタイムズなどによると、アレクサンドル・ラピン将軍がロシア中部軍司令官から解任されたことが分かった。RIAノーボスチ通信の軍事専門記者アレクサンドル・ハチェンコもSNSでこれを確認した。
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報道によると、ラピンはロシア第20近衛集団軍司令官、シリア駐留ロシア軍参謀長などを歴任した。 2017年にラピンは中部軍司令官に昇進した。ラピンはロシアのウクライナ侵攻後からロシア中部軍を指揮し、ルガンスク地域で作戦を遂行し、重要な戦果を上げた。ラピンは今夏「ロシア英雄」という名誉ある称号を授与されていた。

ラピン将軍

ラピンは最近、ロシア軍が戦争で劣勢に陥るなか、チェチェン共和国の指導者・カディロフなどから批判を受けた。 10月初め、ロシア軍がドネツク地域のリマンから撤退すると、カディロフはラピンを無能だと批判し、できればラピンを一兵卒に引きずり下ろしたいと述べていた。

10月末、カディロフは、ラピンがウクライナ軍のロシア戦線防御線突破をさせたと非難した。

10月8日、ロシア国防省はセルゲイ・スロフキン大将をロシア特別軍事作戦の総指揮者に任命したと発表した。スロフキンはシリア駐留ロシア軍の総指揮を行ったことがある。

ロシアメディアは、ロシア国防省がまだラピンの解任のニュースを公式に発表していないと伝えた。

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