「韓国の特許王」ソウル半導体、今度はドイツ企業に勝訴…100戦無敗に

世界3位のLED(発光ダイオード)企業である韓国企業・ソウル半導体(Seoul Semiconductor Co., Ltd)が、欧州の大型流通業者を相手にした特許訴訟で勝訴した。特許を侵害した欧州企業製の照明製品には販売禁止処分が下された。今回の勝訴でソウル半導体は2003年以後、合計100回の訴訟ですべて勝利するという記録を打ち立てた。
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今回の特許訴訟での勝利で、ソウル半導体は2003年以降100回目の訴訟でいずれも勝つ100戦100勝の大記録を達成した。裁判の強さから韓国メディアは同社を「特許王」と呼んでいる。

ドイツのデュッセルドルフ裁判所は2022年10月、グローバル最大流通商の一つであるマウサー(Mouser Electronics Inc.)を通じて販売されていたルミナスデバイス(Luminus Devices, Inc.)とライトオン(Lite-On, Inc.) 製品などに対して販売禁止命令を下した。

販売禁止対象になった製品を製造したライトオンは、2021年4月、 米国で、ソウル半導体関係会社の米国セティ(SETi)からも特許侵害訴訟に提訴された。それだけでなく、日本のNS(Nitride Semiconductor)と米国のニテック(Nitek)からも特許侵害の疑いで米国テキサス裁判所に訴えられるなど4社の特許を侵害している。

ソウル半導体は、侵害を隠して顧客を騙す行為に対しては、費用を問わず、強力に対応する方針であると強調した。ソウル半導体は最近4年間、欧州だけで携帯電話やIT製品、照明製品など多様な特許侵害品について、計8件の販売禁止判決を勝ち取っている。

農夫の息子であるソウル半導体のイ·ジョンフン代表は「人生においてチャンスは公正でなければならない」として「多くの大企業がESGマーケティングをする一方、陰では知的財産を無視する二つの顔を持つが、これらの企業が公正な社会に向かう道を阻んでいる」と批判している。

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