プーチン・ロシア大統領の部分動員令で徴集され、ウクライナ戦線に投入されたロシア軍1個大隊が戦線配置からしばらくしてほぼ全滅したと伝えられた。
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6日(現地時間)、英日刊テレグラフがロシア通信のヴォルストカを引用して伝えた報道によると、該当大隊所属の生存兵であるアレクセイ・アガポノフは「(ウクライナ東部激戦地)ルハンスクとドンバスに派遣された部隊員たちが塹壕破棄任務を遂行中に砲撃を受けた」とし、「570人の大隊員の大部分が戦死し、たった29人だけ無事に抜け出し、12人は重傷を負った」と伝えた。
彼は「大隊にはたった4本のシャベルがあるだけで、食糧は全くなかった」とし「攻撃が始まるやいなや、将校たちは逃げてしまった」と暴露した。
もう一人の生存兵であるニコライ・ボロニンは砲撃当時、「手足が千切れた兵士たちが四方に転がっていた」としっつ、「私たちが掘った塹壕が墓になってしまった」と述べた。
該当大隊に所属した戦死者たちの妻たちは「夫が捨てられた」と激怒したと通信は伝えた。
夫人の一人は映像を通じて「夫たちは防衛(戦争)に出てから出てから三日間も眠れず、食べることもできず、逃げた将校たちとは異なり、戦線から逃げることもできなかった」と訴えた。
また「指揮部は大隊に必要な物資を持ってくると言って戦場を離れて逃げた」と暴露した。
別の兵士家族は「(軍当局は)息子が健康に兵役の義務を果たしていると電話で知らせてきている」とし、「そこでは既にみなが命を失ったが、一体誰が生きていて健康だというのか」と憤った。
同通信は、このような情報を独自に検証することはできなかったが、ロシアの将校たちが兵士を捨てて逃走したり、動員兵で構成された部隊が壊滅したりしているという報告が以前よりも多くなっていると紹介した。
プーチン大統領は去る9月21日、これまで「動員令発令はない」としていたロシア政府の立場を覆し、第2次世界大戦以後で初めて予備役を対象とした部分動員令を下した。
ロシア軍は動員令を通じてウクライナ戦場に派遣する軍人30万人以上を徴集したと伝えられている。
しかし、動員令で徴集された軍人たちが十分な訓練もなくすぐに戦線で投入され、装備もまともに支給されていないという批判が頻出している。
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