ロシアのプーチン大統領が、強姦犯や殺人犯などを釈放し、ウクライナ戦争に投入しようとしているとの見方が出ている。
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ロシアの人権団体所属の人権運動家であるオルガ・ロマノビは、テレグラムベースの現地メディアとのインタビューで、「ロシア傭兵企業ワグナー(ワグネル)の高位幹部が収監者を戦場に送るために刑務所を訪れた」と主張した。
ロマノビによると、ワグナー側は最近、シベリアなど極東地域にあるグルラグ収容所を訪問し、収監者たちを勧誘したという。グルラグ収容所は、旧ソ連時代は強制労働収容所だった場所だ。現在は、特に悪質な囚人を集めた場所として有名だ。
ロマノビは「ワグナーは収容所で強姦犯や殺人犯など凶悪犯だけでなく、反人倫的犯罪を行った精神異常者までを新兵として選抜した」とし、「最近この方式で釈放された収監者数が3万~3万5000人に達する。このうち殺人犯の数だけで数百人」に達すると主張した。
続いて「ワグナー側は収監者たちに《ウクライナで6ヶ月間戦って生きて帰ってきたら、誰も再び刑務所に戻らなくてもいい》と述べた」と付け加えた。
プーチン大統領は去る9月、予備軍30万人を対象にした部分動員令を下したが、当時動員された新兵たちは正規の訓練も受けられずに戦場に投入され、相当数が命を失ったことと伝えられている。
加えて、ウクライナが最近になり、ロシアに奪われた占領地を相次いで奪還することに成功し、この過程で兵士と武器の両方が不足した状況に置かれるなど守勢に追い込まれたロシアは、犯罪者の徴兵まで許可している形だ。
プーチン大統領は、殺人や麻薬などで収監中の前科者の徴集を許可したが、児童性犯罪やテロで有罪判決を受けた者たちは徴兵対象から除外した。しかしワグナーはそのような者に対しても「6ヶ月後の自由」を餌にして勧誘しているという。
さらに先月末には、ワグナーグループがHIVやC型肝炎をはじめとする深刻な感染症を患っている収監者までも大量に募集しているという主張も出ている。
続いて「HIVと肝炎にかかったロシア軍捕虜が既に発見された」とし、「感染者と一緒に服務しなければならない他の兵士たちはこのような状況に不満を述べており、ロシアの医師たちも肝炎やHIVにかかった負傷者を拒否している」と付け加えた。
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