韓国原子力安全委員会は、放射能濃度基準を超える物質を使用したテイル素材社のシリコンマスクストラップに対して回収命令を出したと11日明らかにした。
テイル社は2020年10月から昨年1月まで計5万9720個のマスクストラップを製造した。
同委員会がこの製品を分析した結果、最大放射能濃度が0.427Bq(ベクレル)/gも検出された。シリコンに含まれるモナザイト成分が問題になった。

韓国の「生活周辺放射線安全管理法」によると、グラム当たり0.1Bqを超える天然放射性核種は「原料物質」と定めており、この物質は身体に密着して着用する製品に使用してはならない。
ただし、該当製品の年間被ばく線量は0.000118mSvで、年間被ばく線量安全基準である1mSvの1万分の1の水準であるとし、人体影響はわずかであると同委員会は説明した。
同委員会は「身体密着型生活製品に放射性原料物質が使用される事例が根絶されるよう点検を強化していく」と明らかにした。
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