ロシアの「ワーグナーグループ」の傭兵からウクライナ側に転向したある男性が、ワグナーによって残酷に処刑される映像が13日、SNSで流布された。
(参考記事:「露軍戦死者の60%は味方に殺された」親露勢力司令官)
ロイター通信によると、ワーグナーグループと連携しているとみられるテレグラムチャンネル「グレイゾーン」(Grey Zone)には、この日、自身をエブゲニー・ヌージン(55)と名乗る元傭兵がハンマーで殴り殺されるシーンが盛り込まれた動画が投稿された。
ヌージンは該当映像において、テープで頭を壁に固定された状態で登場し、自身が9月にロシアに対抗して戦うためにウクライナ側に転向した事実を説明した。
彼は、先月11日、ウクライナの首都キーウにおいて拉致され、地下室に連行させられたとも述べている。
ヌージンが「彼らは私が裁判を受けなければならないと言った」と発言した瞬間、戦闘服を着たある男性が大型ハンマーでヌージンの頭を殴り殺害した。
テレグラフは、ウクライナとロシアが捕虜を交換する過程で、ヌージンがロシア側に引き渡されたという報道が出ているとも伝えた。
「復讐のハンマー」というタイトルで投稿された該当映像に対してワーグナーグループを組織したエブゲニ・フリーゴジンは同日「犬は犬のレベルに合う死を迎えなければならない」とし「ヌージンは国民と同志を裏切った反逆者」であると非難した。
フリー・ゴジンはまた「銃を捨てて敵軍に進むことだけが反逆者ではない」とし「ある反逆者は国民のことを考えずに、事務所のなかだけに隠れており、飛行機に乗って中立国に逃げることもある」と非難した。
フリー・ゴジンは「今日、ロシアの問題を解決することに参加せずに逃走する人間も反逆者」であると主張している。
ワーグナーグループは、2014年にウクライナ東部のドンバス地域で政府軍と戦った親ロシア分離主義勢力を支援するために設立されて以来、世界各地で民間人殺害などに加担したとみられている。
(参考記事:露の残虐傭兵部隊8千人のうち3千人がすでに殺害か…英調査団体 「殺人快楽者が10~15%」)
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