ロシア軍が、現在最大激戦地となっているウクライナ東南部ドネツク州のバフムートで「悪魔の武器」と呼ばれる熱気圧武器を使用した事実が確認された。
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最近、Twitterを通じて拡散された映像(以下)によると、ロシア軍がクリスマスイブの24日(以下現地時間)にバフムートを空襲した際に、熱気圧武器を発射できる多連装ロケット発射台「TOS-1A」を使用したものと見られる。
Russian TOS-1A's power. pic.twitter.com/358pcU9pin
— Duke (@Lord__Duke) December 22, 2022
TOS-1Aのような熱気圧武器は、周囲の酸素を吸い込み、強力な超高温爆発を引き起こす。 周囲の空気で酸素を使用するため、従来の爆発物よりも爆発効果が長くなる。
爆発時に高い圧力波が発生し、人の内部器官(臓器)に損傷を与え、攻撃対象を選ばないほど無差別的で破壊力が強いため、非倫理的な大量破壊兵器として認識されている。
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公開された映像は、ロシア軍が24日、バッハムートを空襲する際、戦車から該当武器を持ち上げる姿が映っている。 その後続く映像では、発射されたミサイルが爆発する様子が見られる。
熱気圧武器が使用されたと推定されるバッハムートには、戦争前に約7万人の民間人が居住した。 今年下半期に東部戦線で激戦が続きほとんどの民間人は避難したが、依然として少数の民間人がバフムートに残る。
ロシア軍がバフムートで使用したTOS-1Aによって民間人とウクライナ軍人に被害があったかどうかは確認されなかった。 ただし、クリスマス当時バフムートが空襲された後、ウクライナ軍は「ロシア軍が敵軍(ロシア軍)はバフムート方向に戦車、迫撃砲、大砲、ロケット砲を使ってドネツク州の25の村に砲撃を加えた」と伝えた。
一方、ロシア軍が今回の戦争で「真空爆弾」を発射できるTOS-1Aを使用したのは初めてではない。
開戦直後の3月初め、イギリス国防部は「ロシア国防部がウクライナでTOS-1A武器システムを使用した事実を確認した」とし「ロシア軍はアフガニスタンとチェチェンでもTOS-1Aを使用した」と説明した。
実際、ロシアは1999年チェチェン戦争の時、真空爆弾を使って国際人権団体ヒューマンライツウォッチなど国際社会から強力な非難を受けた。
イギリス国防部は「熱圧力弾の使用は違法ではないが、武力紛争に関する法の厳格な統制を受ける」とし、「ウラジミール・プーチンロシア大統領が故意に民間人に対してTOS-1Aシステムを使用すればそれは違法」であると強調した。
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