「撃墜された露戦闘機、ほとんどは露防空網によるもの」親露系有力専門家ら

ウクライナ侵攻以後、撃墜されるロシア戦闘機のうち、ほぼ全てがロシア軍の防空システムによるものという見方が出ている。主張しているのは親ロシア系有力軍事ブロガーたちだ。英デイリーテレグラフが30日報じた。

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このうち、「Rybar」という名のブロガーは、自身のテレグラムを通じて「各軍と部隊間のコミュニケーションが不十分で、味方識別システムが機能しなくなり、昨春以降失ったSU- 34、SU-35s、Su-30M戦闘機のほぼすべてが《誤認射撃》によるものであり、一部のKa-52攻撃ヘリコプターもロシア防空システムに撃墜された」と主張した。

(※デイリーテレグラフ当該記事:https://www.telegraph.co.uk/world-news/2022/12/30/russian-jets-shot-sky-almost-downed-moscow-air-defence-systems/)

「FighterBomber」も「私たちの勇敢な防空網が、私たちの戦闘機にとって最悪で最も危険な敵であることはやりきれない。 私たちのほぼすべての戦闘機が私たちの防空網によって撃墜されたということは言葉にならない」と明らかにした。

ロシア軍とウクライナ軍の両側の武器損失を集計するオリックス(Oryx)ウェブサイトによると、12月31日現在、ウクライナ軍に捕獲されたものを除いて、ロシア軍の戦闘機とヘリコプターがそれぞれ63台破壊されたと集計された。しかし、ウクライナ軍はロシアがこれまで283機の戦闘機と268機のヘリコプターを失ったと主張している。

実際に、去る21日、ウクライナ空軍はウクライナのザポリーザ州でロシア防空網に撃墜されたロシアKa-52戦闘機の残骸を公開した。 ウクライナ軍戦略通信センター側は「ロシアのパンチール(Pantsir)-SI地対空ミサイルに撃墜された」とし「ロシアの防空網と砲台員全員を祝うという意味でガラ(gala)晩餐に招待する」と明らかにした。 オリックス側は、開戦以来ロシアがこの攻撃用ヘリコプターを30台失ったと集計している。

ウクライナ軍は開戦以来、数回、ロシア軍が誤認射撃でロシア軍戦闘機、ヘリコプターを撃墜させたという声明を出したことがある。

一方、英国王室軍事合同研究所(RUSI)も去る11月30日報告書で「ロシア軍による味方への射撃は最大の頭痛の一つで、通信チャネルが欠けたせいで、ロシアの砲台はロシア軍を打撃し、ロシア防空網はロシア戦闘機を撃墜する味方射撃(fratricide)が広範囲に発生する」と明らかにした。 この報告書はまた、ロシアの上部荷達式命令体系が戦場での継続的な失敗を生み出していると分析した。

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