ベトナムが現在推進中の高速鉄道建設プロジェクトを積極的に支援してほしいと日本政府に公式要請したとの見方が出ている。
(参考記事:韓国企業が「高速鉄道用車軸ベアリング」の国産化目前 これまで日本などに全量輸入依存)
韓国聯合ニュースは14日、ロイター通信記事を引用し、ファム・ミン・チン・ベトナム首相が前日、首都ハノイで日本の鈴木俊一財務相と会った積でこのように要請したことをベトナム政府が明らかにしたと報じた。
日本はベトナムのODA(公的開発援助)最大支援国であり、外国人直接投資(FDI)規模が韓国とシンガポールに次いで3番目に大きい。

ベトナムは現在648億ドル(約8.3兆円)を投入して1千545キロ区間に達する高速鉄道を建設する案を検討中だ。
聯合は、のこのような要請の背景と詳細についてベトナム政府は言及しなかったと伝えている。
ベトナムの高速鉄道建設には韓国でも関心が高い。今年12月5日には、韓国のチュ・ギョンホ副首相がソウルでベトナムのグエン・チ・ダン企画投資部長官が両国政府間の金融協力フレームワークに署名している。この席には両国首脳も同席した。
韓国の「鉄道経済」紙は翌日、この署名について取り上げ、「今回のフレームワーク締結により、両国政府は韓国企業の関心度の高い高速・軽電鉄及びメトロ事業など高付加価値大型候補事業を発掘することに協力することに合意した」とし、「ベトナム鉄道市場進出の糸口になる」と期待していた。
韓国は近年、鉄道車両やシステム、運営、維持保守事業などの海外受注に力を入れている。これまで台湾やエジプト、カナダ、タンザニアなどに輸出している。一方で、鉄道事業の海外受注で先行する日本はライバルの関係にある。
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