オリンパスが韓国の有力医療機器メーカーを買収…3億7千万ドル

オリンパスは24日、消化器用メタリックステントなどの消化器科処置具メーカーである韓国のテウンメディアカル(Taewoong Medical)社を買収することに合意したと発表した。韓国各紙もこれを報じた。

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今回の買収を通じて、テウンメディカルは合計3億7000万ドルを現金で支給されることになる。このうち約2億5550万ドルは買収完了後に受け取り、以後追加で1億1450万ドルを受けることになる。 オリンパスは今年上半期中に買収手続きが完了すると予想している。

テウンメディカルは胆道、食道、大腸、十二指腸など消化器内科用ステントの開発および製造に注力する医療機器企業だ。 消化器ステントは、癌または他の疾患による臓器の閉塞または狭窄を治療するために使用される。

オリンパスは消化器分野に集中している。 今回の買収を通じて、テウンメディカルの多様な製品がポートフォリオに追加され、消火器分野でより多様なソリューションを提供できるようになるとオリンパス側は説明した。

オリンパスの治療ソリューションヘッドであるGabriela Kaynor(ガブリエラ・ケイナー)は「今回の買収は、オリンパスが注力する消化器科領域へのさらなる強化に貢献できると考えます。Taewoong Medical社は、消化器用メタリックステントの完全なポートフォリオを有しており、オリンパスが提供しているさまざまな消化器科処置具とのシナジーを強化することができます」と述べている。

テウンメディアカル社の社長兼CEOであるシム・ギョンミン氏は「当社は韓国、日本、ヨーロッパで確固たる地位を築いており、世界86カ国へ製品を提供しています。当社は、オリンパスとともに、研究開発および製造技術への継続的な投資を通じ、医療従事者および患者さんへよりよい製品とサービスを提供することを目指します」と述べた。

この買収を報じた韓国の経済メディア「チョソンビズ」は、同社が国内特許88件、海外特許91件を保有していることや、日本の医療機器製品を100億ウォン(約10億円)以上輸出し市場シェア1位を維持していることなど紹介。

一方で、「去る2019年内部告発によるリベート疑惑で警察調査と国税庁調査を相次いで受け、危機を経験した」ことをも伝えている。

※画像:テウンメディカル社ウェブサイト

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