米EV満足度調査で韓国車がベスト10に3台入る 日本車は?

韓国製EV(電気自動車)が米満足度調査で上位に入ったことが分かった。

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調査会社J.D. パワーが先月28日に発表した資料によると、起亜自動車のEV6と現代自動車のアイオニック5が「JDPOWER 2023 US EVX満足度調査」の一般EV部門において、1000点満点基準で762点と738点をそれぞれ獲得し、2位と4位に入ったことが分かった。

今年で3回目となる同調査は、毎年米国の運転者を対象に、走行距離精度、充電の利便性、維持コスト、走行満足度など10項目について調査される。今回の順位は昨年8~12月に2022~23年型電気自動車の所有者7073人を対象に実施されたものだ。

1位はミニクーパーエレクトリックが占めた。合計782点のスコアを得て、2位のEV6と20点差だった。 EV6に続き、フォードのマスタングマッハ-Eが742点で3位に入った。4位のアイオニック5に次いでフォルクスワーゲンのID.4が735点で5位に名を連ねた。

J.D. Power 2023 U.S. Electric Vehicle Experience (EVX) Ownership Study

昨年、一般EV部門で1位となった起亜自動車のニーロEVは733点で6位だった。7位はフォードF-150ライトニング(723点)、8位はシボレーボルトEUV(716点)、9位はシボレーボルトEV(711点) 、10位は日産リーフ(698点)だった。

今回の満足度調査結果は現代車・起亜ブランドイメージと認知度向上につながる見通しだが、一方で、これら韓国車は米IRA(インフレ削減法)によるEV購入補助金の対象外に置かれている。

EV6/KIA

IRAは昨年8月から施行された法案だ。北米で最終組み立てた電気自動車に限って、1台当たり最大7500ドル(約102万円)が購入者に税控除される。現代・起亜車はこの恩恵を受けられず不利な立場に置かれており、EVの米市場における販売数も減少傾向だ。

現代自動車アイオニック5は今年2月、米市場において前年(2555台)比19%下落となる2074台、起亜自動車のEV6は前年(2125台)比39.2%減少となる1294台の販売にとどまっている。

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