韓国で250億ビット長距離伝送可能な光源素子の商用化成功…輸入依存脱却へ期待

韓国で毎秒250億ビットの長距離伝送が可能な光源素子の商用化が成功した。

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韓国電子通信研究院(ETRI)は2日、光通信専門の韓国企業エルディスとの共同研究により、25Gbps速度で30km以上のデータ伝送が可能な電界吸収変調型光源素子の商用化に成功したと明らかにした。

ETRIの当該発表文:https://www.etri.re.kr/kor/bbs/view.etri;jsessionid=4EA77B4C1FD90B77307B04CF69A12669?keyField=&keyWord=&nowPage=1&b_board_id=ETRI06&year_gubun=&b_idx=18946

これまで5G移動通信など大容量通信サービスを収容するためには、電流印加方式で光源を直接変調してオン・オフしてきたが、この方式は光源素子の電流充・放電時間遅延とそれに伴う変調速度の減少と信号品質の低下という限界があった。

ETRIはこの問題を解決するために電界吸収変調型光源素子を開発した。 この方式は、一定の強度で光を放出する光源素子の出力端に電圧印加に応じて瞬間的に光を吸収して光出力強度を調節する。

これを通じて研究陣は、光源素子の出力段にオン・オフ信号を作ることができる電界吸収変調器(EAM)が集積された形態で製作した。 従来の直接変調方式の問題点であった変調速度の減少と信号品質の低下問題の解決が可能となった。

電界吸収変調型光源素子は現在、世界的に少数企業だけが市場供給が可能で、本技術の開発によって今後海外輸入依存から脱することができるようになったとETRIは強調した。

研究陣は今回の研究結果が、これまでETRIの研究開発用ファウンドリで蓄積してきた化合物半導体技術と国内化合物光半導体専門企業体の量産技術を成功的に融合した事例だと評価した。

現在まで、エルディスの量産工程で製作された電界吸収変調型光源素子は、常温だけでなく55℃高温でも25Gbps伝送が可能である。

これと共に研究陣はデータセンター内部ネットワークに適用できる100Gbps級変調速度も確保した。 グローバル競争製品と同等の水準だという。

エルディスはまず25Gbps級製品に対する量産収率を高めて韓国内外の5G市場に供給し、来年上半期目標で100Gbps級製品を発売するという目標だ。

今後、ETRIとエルディスは、電界吸収変調型光源素子の性能向上と多角化を通じて製品競争力強化にも持続的に協力する計画だ。 半導体工程以降、特性や信頼性など評価技術や光モジュール適用による性能最適化などにも努力する計画だ。

ETRIのイ・ジョンジン光パッケージング研究室長は「研究陣の先行研究成果が技術商用化につながった優秀なケースであり意義が高い」とし「事業化過程でも持続的な協力を通じて世界最高の製品になるよう支援する」と話した。

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