韓国の高級車ブランド「ジェネシス」の車両約6万5千台が米国でリコールされる。その理由は何だったのだろうか?ジェネシスは現代自動車の高級車ブランドであり、最近米国市場で認知度を高めている。
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米国道路交通安全局(NHTSA)によると、今回リコールされるは2020年7月から2023年1月までに生産された「G80」9,720台と、2022年2月から2022年12月までに生産された「GV60」940台、2021年3月から2023年1月までに生産された「GV70」21,917台と「GV80」32,940台だ。
NHTSAの当該説明:https://www.nhtsa.gov/vehicle/2023/GENESIS/GV60/SUV/RWD#recalls
リコール理由はシートベルトプリテンショナーが爆発する可能性のためだ。NHTSAは「(事故時に)シートベルトプリテンショナーが破裂すると、金属片が車内に飛び出し、乗員を直撃し、負傷する恐れがある」と説明している。
65,517台のリコール車両のうち、約1%が欠陥を引き起こす可能性が高いと推定された。事故時にシートベルトを引っ張るデバイスである「プリティナントパイプ」への過度の圧力により、特定衝突時に非正常に展開される可能性があるとジェネシス側は述べている。
ジェネシス側の説明によると、リコール対象車両の運転席及び助手席のシートベルトプリテンショナーには、火工式プリテンショナーが装着されており、衝突時に異常に展開するおそれがあるとのこと。火工品プリテンショナーの異常展開により、金属片が乗員室に侵入し、乗員が負傷するおそれがある。
リコール対象車両は、シートベルトフレッターの小さなガスジェネレーターとシートベルトにガスを供給するパイプが固定される措置がなされる。
現代自動車が米国でシートベルト関連のリコールをリリースしたのはこれが初めてではありません。これまで「エラントラ」や「GV70」「GV80」などが対象となった。
「GV70」と「GV80」は今回のリコールでの対象となった形だ。 現代自動車系列の起亜自動車もすでに30万台以上を同問題でリコールしている。
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