韓国で初めて国産化された発電用ガスタービンの点火に成功したことが分かった。実証運転が終われば、韓国は世界で5番目に発電用ガスタービン技術を確保した国となる。
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6日、韓国西部発電(社長パク・ヒョンドク)は、金浦熱併合発電所に設置された韓国型ガスタービンが、最近、初めて点火されたと発表した。
270MW級韓国型ガスタービンは昨年4月、西部発電が建設中の金浦熱併合発電所に設置されて以来、精密施工と各種試験を行ってきた。
韓国型ガスタービンの初点火は、純粋国内技術で製作されたガスタービンの安全性を確認し、韓国型ガス複合発電の実証基盤を構築したという点で意義が大きいというのが西部発電側の説明だ。
西部発電は初点火後、総合試運転を経て今年7月に商業運転に入り、2025年まで実証運転を実施する計画だ。実証運転が成功裏に完了すれば、韓国は米国、日本、ドイツ、イタリアに続き、世界で5番目に大型発電用ガスタービン設計・製作・運営技術を保有する国になる。
西部発電の関係者は「滞りなく実証運転でガスタービンの国産化に成功し、安定的な発電所運営を通じて国家電力供給と地域社会の熱供給に責任を尽くしたい」と述べている。
一方、日本は、世界のガスタービン市場において主要なプレーヤーの一つであり、三菱パワーや川崎重工業、日立など、世界最大のガスタービンメーカーのいくつかを抱えている。三菱パワーは、2021年の第1四半期(1月~3月)基準のガスタービン世界市場(出力ベース)で29.0%を占めトップに立ったこともある。また、水素を燃料に発電する水素ガスタービンの開発も進めている。
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