英国の建築専門メディア「ビルディングデザイン」が毎年選定する「ワールド・アーキテクチャトップ100(World Architecture Top 100)」に韓国の大手建築事務所3社が名を連ね、韓国建築界の力を示した。日本の建築事務所はどうだったのだろうか?
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7日、ビルディングデザインや韓国メディアによると、最近発表された「2023ワールド・アーキテクチャ100(WA100)」に韓国大手3社が名を連ねた。このランキングは、昨年(2022年)の建築設計用役受注額や雇用された建築家を基に決定される。
2023 WA100で最も高い順位を記録した韓国の建築士事務所は、ヘアン建築総合建築士事務所(7位、以下ヘアン建築)だった。ヘアン建築は2022年基準で雇用建築家数741人、設計受注額(1億4000万~1億4900万ドル)を記録した。
一年前に発表された2022 WA100では10位(雇用建築家697人、設計受注額1億2000万~1億2900万ドル)にランクインしており、そこから3ランクUPした形だ。
また、ヒリム総合建築士事務所が2023年のWA100で8位(727人、1億7000万~1億7900万ドル)に浮上した。こちらも前年の順位(11位)から3ランクアップした。
他にも、総合建築士事務所グォンウォンが33位(351人、1億~1億900万ドル)にランクインし、前年(43位)からなんと10ランクもアップしている。
2023年WA100の1位は米国のゲンスラーになった。ゲンスラーは昨年基準で雇用建築家3039人、設計用役受注額10億~15億ドルを記録した。今年で8年連続1位を獲得したゲンスラーは、米国ロサンゼルスに本社があるグローバル建築士事務所だ。
ゲンスラーは初期のアップルストア、フェイスブック、エアビーアンドビー本社のインテリアデザインを手がけ、上海タワー、アブダビ金融センター、サンフランシスコ国際空港などが代表的な仕事だ。
2位も米国のHDR(1404人、5億~5億9900万ドル)がランクインした。
日本の建築士事務所であり、アジア最高の建築士事務所として知られる日建設計(1332人、6億~6億9900万ドル)は、昨年4位から3位にランクアップした。日建設計は東京タワー、東京ドーム、関西・成田国際空港などを設計した事務所だ。韓国の松島ポスコタワーの設計も手掛けた。
このほか、スウェコ(4位、スウェーデン)、エイコム(5位、米国)、パーキンス・イーストマン(6位、米国)などが上位にランクインした。9位と10位はそれぞれDLRグループ(米国)とHKS(米国)などがランクインした。
日本の建築事務所は、日建建設以外では、日本設計(17位)や久米設計(26位)、三菱地所設計(27位)、梓設計(30位)、佐藤総合計画(51位)がランクインした。
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