現代自動車グループは最近、米国の有力自動車評価専門ウェブサイト「カーズドットコム(cars.com)」が発表した「2023電気自動車トップピック(2023 Top pick for electric vehicles)」において、現代自動車アイオニック5が「最高の家族用電気自動車(Top Pick : Family EV)」に選定されたと発表した。
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また、傘下の起亜自動車の電気自動車モデルであるニーロEVが「最高の通勤用電気自動車(Top Pick : Commuter EV)」に、同じく傘下のジェネシスのG80電動化モデルが「最高の高級電気自動車(Top Pick : Luxury)」に選定されたと明らかにした。
電気自動車トップピックは、カーズドットコムが昨年初めて実施した電気自動車評価で、車両利用特性を基準に家族用(Family)、通勤用(Commuter)、ラグジュアリー(Luxury)、コストパフォーマンス(Value)など4つに分けて各部門別の最高の電気自動車を選定する。
カーズドットコムはアイオニック5を選定した理由として、電気自動車専用プラットフォームE-GMP基盤の広い室内空間を挙げ、家族と一緒に移動するのに最適化された車両だと評価した。また、1回の充電で最大走行距離458kmの優れた性能と超急速層電システムを適用した部分も強みとした。アイオニック5は昨年に続き、今年が2度目の受賞だ。
リッキー・ラオ(Ricky Lao)現代自動車北米圏域本部の製品企画担当者は、「アイオニック5は広い室内空間と余裕のある貨物スペースなどを備え、家族で利用するのに便利な部分が良い評価を受けたと思う」と話した。
最高の通勤用電気自動車に選定されたニーロEVは、400km以上の1回充電最大走行距離を備え、100kW級急速充電器で10%から80%まで45分で充電できるという点で高い評価を受けた。
また、カーズドットコムは、顧客満足度が高い10.25インチパノラマディスプレイ、後部座席のヒーター付きシートなどをはじめ、洗練された外観デザインもニーロEVの受賞要因として挙げた。
カーズドットコムの専門家は今回、2023年に販売される40以上のEVについて、価格、航続距離、快適性、機能を調査した。その上で「最高の家族用電気自動車」「最高の通勤用電気自動車」「最高の高級電気自動車」「最高の価値ある電気自動車」の4部門について選定したが、このうち3部門を韓国車が席巻した形だ。
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