聯合ニュースなど韓国メディアは、日本メディア報道を引用し、日本の宇宙企業「アイスペース」(ISPACE)が独自に開発した月着陸船が26日に月面着陸を試みることを報じた。
(参考記事:韓国原子力研究院「大型宇宙船の高出力推力機技術を国産化…先進国レベル」)
昨年12月11日、米国フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられた月着陸船は、打ち上げから約4か月ぶりに月面着陸に挑戦する。
成功すれば、日本はロシア、米国、中国に続いて4番目に月面着陸に成功した国になる。民間企業初の月面着陸として記録される。
アイススペースの月着陸船の大きさは高さ2.3m、幅2.6m。
内部にはアラブ首長国連邦(UAE)の10キロの超小型ローバー(探査ロボット)「ラシッド」と、日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)が玩具メーカーのタカラトミーと共同開発したボール型の変形ロボットが搭載された。
聯合は、「日本は小惑星探査機「はやぶさ1」と「はやぶさ2」が小惑星着陸に成功したことはあるが、月のような重力のある天体への着陸経験はない」としつつ、「実現すれば、月で商業的な販売取引が成立する初の事例になる」と伝えている。
アイススペースは今回、月面着陸技術を検証し、2024年に月面を走行する探査車を着陸船に入れて送る予定だ。
韓国では月面着陸船の計画はあるのだろうか?意外にも同国では、自動車会社が最近、名乗りを上げている。それは現代自動車だ。
現代自動車は今月20日、月探査ロボットの開発を開始したと明らかにした。月着陸船ではないが、着陸後の鉱物採取や環境分析などの任務を行うロボット事業だ。
このロボットは、韓国天文研究院・韓国航空宇宙研究院など6つの政府出捐研究機関と共同開発される。来年下半期に模型製作を完了し、2027年に実際の製品を発表する計画だ。最大重量は70㎏で、太陽光充電・現代自動車グループの独自技術を適用し、300度以上の寒暖差に耐えるための耐久性維持などの機能を搭載する。
他にも、韓国スタートアップのナラスペースが、NASAアルテミスプログラムの月着陸船に搭載される磁場測定器の開発に韓国天文研究院と共に参加する。韓国政府レベルでは、約2兆ウォン(約2千億円)を投じてヌリ号より性能が優れた次世代宇宙発射体を開発した後、2032年に最初の月着陸船を自力発射する計画が推進中だが、複数の企業がこの事業に参加するとみられる。
(参考記事:韓国初の民間ロケットが発射成功 打ち上げサービス来年から開始へ)
(参考記事:韓国紙「2兆投じた日本のロケット、打ち上げ15分で粉砕」「でも技術力は非常に高い」)
(参考記事:中国の軍事衛星、ロシアのロケット残骸と衝突し粉々に? 米宇宙紙が報じる)
(参考記事:中国吉利汽車が衛星72基打ち上げへ…自律走行車実用化に拍車)
(参考記事:大韓航空がロケット空中発射技術を国産化へ…米韓ミサイル指針終了受け 「衛星打ち上げサービス」の輸出も念頭)
(参考記事:米モータートレンド誌「業界影響力1位は現代自動車会長」「豊田章男社長は30位」)