「JIMINになるため整形12回のカナダ人男性死亡」はフェイクニュースか

防弾少年団(BTS)のメンバー、JIMINに顔を似せるために何度も整形手術をしたカナダ出身の俳優が手術中に死亡したというニュースが伝えられたが、当該報道がフェイクニュースの可能性という見方が浮上している。

去る24日(現地時間)、英日刊デイリーメールは「セント・フォン・コルッチ」というカナダ出身の俳優が23日午前、韓国のある病院で死亡したと報じた。

報道によると、コルッチはJIMINに似た顔が欲しくて、過去1年間、鼻、唇の縮小、フェイスリフト、眉毛隆起など計12回の整形手術をした。整形手術だけで22万ドルがかかったとという。

しかし、去る22日、彼は昨年11月に挿入した顎のインプラントを除去するための手術を受けたが、手術中に感染による合併症が発生して死亡したとデイリーメールは伝えていた。これを韓国の複数メディアも引用し伝えた。

しかし、「アイハートラジオ」(iheartradio)カナダ版は25日、当該報道がフェイクニュースの可能性があるとして疑惑を提起した。

コルッチの死を最初に報道したデイリーメールは、それに対するほとんどの情報をコルッチの広報担当者である「エリック・ブレイク」に依存した。

アイハートラジオは「エリック・ブレイク」という名前を持つ広報担当者の連絡先をオンラインのどこにも見つけることができなかったと伝えた。

また、ソウルで活動するフリーランス記者のラファエル・ラシドは、デイリーメールが報道したコルッチの写真は人工知能(AI)が生成したものと思われると主張した。ラシード記者が画像のAI生成有無を判定するプログラムにコルッチのいわゆる整形前の写真を入れてみた結果、AI生成画像である可能性が75%と出たという。

アイハートラジオは他にも、コルッチのものとされるインスタグラムアカウントは約9万9000人のフォロワーがいるが、デイリーメールがこのアカウントから取得した写真はほとんどぼやけていたことや、彼が制作したという最初のミニアルバム「T1K T0K H1GH SCH00L」は主要ストリーミングプラットフォームで発見されなかったなど様々な疑問点を指摘した。

アイハートラジオは当該記事を書いたデイリーメール記者に問い合わせメールを送ったが、回答がなかったと伝えた。

その後、デイリーメールは当該記事を削除した。削除理由については明らかになっていないが、アイハートラジオによると「(デイリーメールの)編集者はニューヨーク在住の記者Ruth Bashinskyが騙され、話の全てがデマであると判断したそうだ」という関係者の話を伝えている。

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