韓国科学技術院(KAIST)は10日、電気・電子工学部のイ・ジョンヨン教授の研究チームが、次世代ディスプレイとして注目されている真青色ペロブスカイトLEDの色不安定性と低輝度問題を解決できる技術を開発したと明らかにした。
ペロブスカイトは、不導体・半導体・導体の性質はもちろん、超伝導現象まで持つ酸化物で、発光効率が高く次世代ディスプレイ素材として活発に研究されている。
特に、色調節が可能でありながら経済的なハライド(ハロゲン化合物)ペロブスカイト発光体が注目されている。
複数のハロゲン化物イオンを混合して作るが、イオンが移動する際に生じる相分離現象によって色が変わるなど、不安定性の問題があった。
研究チームは'ハロゲン化物空孔'(ハロゲン化物イオンが移動する通路)を防ぐことができる物質を利用してイオン移動を抑制する方法で、色が変わらない真青色フェロブスカイトLEDを開発した。
これまでに報告された濃青色ペロブスカイトLEDの性能の中で最も高いレベルの明るさである2千700ニット(nit-1ニットはろうそく1本の明るさ)を実現することに成功した。