SKハイニックスが現存する高帯域幅メモリ(HBM)の中で最大容量である36ギガバイト(GB)HBM3E 12段製品の量産を開始したと26日に明らかにした。世界初の量産だ。既存の8段HBMの最大容量は、3GB D램単品チップを活用した24GB製品だった。
SKハイニックスは、年内に量産製品を顧客社に供給する予定だと明らかにした。顧客社とは、NVIDIAを意味する。NVIDIAの新型人工知能(AI)加速器用グラフィック処理装置(GPU)である「ブラックウェル」に12段HBM3Eが搭載される。
モルガン・スタンレーは去る24日(現地時間)、NVIDIAがTSMC生産工場でブラックウェル量産に突入したとし、今年第4四半期だけで45万個のチップを出荷すると予測した。市場調査会社のトレンドフォースは、来年HBM3Eで12段製品の割合が少なくとも40%以上に増加すると予想した。
SKハイニックスは「2013年に世界初のHBM1世代(HBM1)を発売したのに続き、HBM5世代(HBM3E)まで全世代ラインアップを開発して市場に供給してきた唯一の企業」とし、「12段新製品も最も早く量産に成功し、AIメモリ市場で独歩的な地位を維持している」と強調した。
同社は、HBM3E 12段製品がAIメモリに必須的な速度、容量、安定性などすべての部門で世界最高水準を満たしたと説明した。動作速度は現存メモリ最高速度である9.6Gbpsに引き上げた。今回の製品4個を搭載した単一GPUで巨大言語モデル(LLM)である「ラマ3 70B」を駆動する場合、