サムスンディスプレイ、業界初の”量子ドットインク”リサイクル技術確保

サムスンディスプレイが超微細半導体粒子である量子ドット(Quantum Dot、QD)のインク再利用技術により、「量子ドット有機発光ダイオード」(QD-OLED)のコスト競争力強化に乗り出す。

サムスンディスプレイは28日、QD-OLEDの製造工程で廃棄されるQDインクを回収して再利用する技術を確保したと発表した。

QD発光層の製造過程で廃棄されるインクの80%を回収し再加工することで、年間100億ウォン以上のコスト削減効果を達成する見込みだと説明している。

QD発光層はインクジェットプリント方式で形成されるQD-OLEDの核心構造で、微細ノズルを通じて赤色と緑色のQDインクをマイクロメートル(㎛)サイズで噴射する。

この際、ノズルに残ったQDインクは投入された全QDインクの20%に達するが、従来はすべて廃棄されていた。

サムスンディスプレイは高価な素材であるQDインクの効果的な活用を図るため、