韓国原子力研究院は、自社生産した医療用放射性同位体「ジルコニウム-89」をタイの原子力研究所(TINT)に輸出したと30日に発表した。
半減期が3.3日と他の同位体よりも長いジルコニウム-89は、陽電子放出断層撮影(PET)検査などの画像診断過程で体内に長く留まることができ、癌の診断やナノバイオ素材の体内移動追跡に効果的である。
今回の輸出量は1回使用量の3mCi(ミリキュリー)で、今後、乳癌診断薬開発のための実験が終了次第、定期的に供給する計画である。
TINTはジルコニウム-89を利用して乳癌細胞を見つけ出す乳癌診断薬の開発を推進している。診断薬にジルコニウム-89を注入すると、