国内の研究チームが、量子コンピュータに必須の誤り修正技術なしで量子シミュレーションを実行するアルゴリズムを開発したことが明らかになった。(研究結果のタイトルや詳細リンクは記事末尾に掲載)
韓国科学技術研究院(KIST)は、量子技術研究団のイム・ヒャンテク責任研究員の研究チームが、分子間の結合距離を正確に推定できる量子コンピューティングアルゴリズムを実装し、量子誤り訂正技術なしで正確な計算を実行することに成功したと5日発表した。
量子コンピュータは、演算に使用するリソースが増えるほど誤差が急激に増加するという欠点がある。この課題を克服するために、古典コンピュータと量子コンピュータの長所を組み合わせ、量子コンピューティングプロセッサ(QPU)とCPUでより速い計算を行う「変分量子固有値計算機」(VQE)技術が活用されている。
IBMやGoogleなどでもVQEが活用されているが、量子演算の最小単位であるキュービット基盤のVQEは現在、